「悪魔のようなコンビだった」バルサでデビューを飾った16歳FWと久保建英の6年前の連携プレーに脚光!

2019年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「お互いをよく理解していた」とスペイン紙

バルサのカンテラでコンビを組んだ久保(左)とファティ(右)。後者が一足先にプリメーラデビューを飾った。(C) Getty Images

 バルセロナがベティスを5-2で下した8月25日のラ・リーガ第2節で、一躍脚光を浴びたのが、78分からピッチに立ったアンス・ファティだ。

 リオネル・メッシをはじめ、ルイス・スアレス、ウスマンヌ・デンベレと攻撃に故障が続出し、フベニールA(U-18)から応急処置として招集された逸材は、これがトップチーム初出場。16歳9か月25日でのデビューは、クラブ史上2番目の若さだったにもかかわらず、積極果敢に仕掛けて惜しいシュートを放つなど、堂々たるプレーを披露した。
 
 そんな鮮烈なデビューを受けて、スペイン紙『MARCA』が取り上げたのが、このギニアビサウ出身の新鋭と、1学年上の久保建英の絡みだ。6年前、バルサのカンテラ(下部組織)で研鑽を積んでいたふたりは、前線でコンビを組んでいたという。

 記事によると、2013年に、スペインで最も権威のある有名なカンテラのサマートーナメントで、久保のパスからファティがゴールを奪い、バルサは決勝で勝利。この夏、わずか1週間で、アロウサとグラナダで行なわれた2つのトーナメントを連覇したという。

 その中心となっていたのがこのコンビで、「お互いをよく理解しており、驚異的なコンビネーションを見せていた」ようだ。記事はこう続けている。

「瞬く間に、ひとりはバルセロナでデビューし、もうひとりはジネディーヌ・ジダンの指揮の下、レアル・マドリーでプレシーズンを終えた後、プリメーラ(1部のマジョルカ)に降り立った。ふたりの友は、ライバルチームのシャツを着ることになったが、かつてはバルサで悪魔のようにプレーしていた」

『MARCA』紙は、象徴的な試合として、久保が奪取したボールを、ファティが決めたセルタ戦の動画を公開している。この試合で俊英ストライカーはハットトリックの活躍を見せたのだった。

 ファティがすぐにトップチームに定着するのは難しいだろうが、両雄が遅かれ早かれプリメーラで対戦する機会が巡ってくるだろう。ちなみにマジョルカがバルサと対戦するのは12月上旬に開催予定の第16節だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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