「準備はできている」元ドイツ代表ポドルスキが東京五輪に招集か? 本人も出場に前向きと報道

2019年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツの五輪代表監督は「まだ判断がつかない」とコメント

現在は耳の治療を終え、来日してリハビリに取り組んでいるポドルスキ。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸に所属する元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキが、来年に控える東京五輪に出場する可能性が浮上しているようだ。ドイツ紙『BILD』などが相次いで報じている。

 ポドルスキは現在34歳。五輪はU-23代表が出場するため、3人までと決まっているオーバーエイジ枠として参加することになる。

 ドイツは、U-21欧州選手権で準優勝し、東京五輪出場権を獲得している。チームを率いるステファン・クンツ監督は、オーバーエイジ枠を取り入れることについて、「各クラブとの話し合いの後、1997年生まれ以降のチームを編成し、どのポジションを強化する必要があるかを見極めたい。オーバーエイジの助力が必要かどうかは、それからでないと判断がつかない」と語ったという。

 そんななか、『BILD』によれば、ドイツサッカー連盟(DFB)は現在、ポドルスキの参加を打診するための話し合いが進んでいるそうだ。

 ドイツ代表はリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得。東京五輪でもメダルを狙うため、各ポジションに経験者を採用したい方針だという。また、五輪への招集はクラブに対する強制力がないこともあり、日本でプレーしているポドルスキの招集は、ほかの選手に比べてハードルが低いという判断もあるようだ。

 ポドルスキ自身も参加の意志を見せており、「東京五輪に参加することの興味のない選手やアスリートはいない。もし興味を持ってもらえるのなら、担当者と話をする準備はできている」と語ったようだ。

 現在、ヴィッセル神戸を率いているトルステン・フィンク監督も、同紙の取材に対し、「彼は今、復帰を目指して、トレーニングに雄牛のように取り組んでいるところだ。もし、クンツから電話をもらったら、ポドルスキを候補に入れることをお薦めするよ。彼は日本に適応する方法も知っているし、彼自身もここで何かを達成したいという思いが強いようだ」とコメントしたという。

 ただ、ポドルスキと神戸の契約は2020年1月末まで。もし、五輪に参加する場合は、契約を延長して神戸に留まる可能性も高まるかもしれない。

 はたして元ドイツ代表のキャプテンは、慣れ親しんだ日本で開催されるオリンピックの舞台に立つことになるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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