オランダの強豪PSVが堂安律の獲得合意を正式発表! 気になる移籍金は「フローニンヘン史上最高額」に?

2019年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

最終的な移籍金は?

堂安はフローニンヘンで示した存在感をPSVでも放てるか? (C) Getty Images

 その動向が注目されていたサムライ戦士の新天地が決まった。

 現地時間8月27日、オランダの強豪PSVは、日本代表MFの堂安律の獲得についてフローニンヘンと合意に至ったことを公式サイトで発表した。今週中にメディカルチェックを行なったのちに、移籍が完了する見込みだという。

 現在21歳の堂安は、高校2年生だった2015年にジュニアユースから所属してきたガンバ大阪でプロデビューを果たし、メキメキと成長。瞬く間に主力選手へと駆け上がると、2017年6月にフローニンヘンへ1年間の期限付きで加入。1年目からエールディビジで9ゴールを挙げる活躍を見せ、翌シーズンには、買い取りオプションが行使され、フローニンヘンに完全移籍を果たした。

 そんな堂安にかねてから熱烈な関心を抱いていたとされるPSVは、ナポリに引き抜かれたメキシコ代表FWのイルビング・ロサーノの後釜として、今夏の移籍マーケットでの獲得を目指し、フローニンヘンと本格的な交渉を行なっていた。

 一時はフローニンヘンに1400万ユーロ(約17億5000万円)という高値の要求を突き付けられ、交渉は破談寸前にまで至ったが、オランダ・メディア『AD』によれば、最終的に750万ユーロ(約9億3750万円)でクラブ間合意に達したようだ。

 PSVのテクニカル・マネージャーを務めるジョン・デヨング氏は、堂安について、「我々のチームに万能なアタッカーを加えたかった。リツ・ドウアンは我々のプロファイルに完全にマッチしている。合意できて嬉しい」とのコメントを残している。

 また、フローニンヘンもクラブの公式サイトで堂安のPSV移籍を発表しており、テクニカル・ディレクターを務めるマーク・ジャン・フレッデルス氏は、「詳細は話せないが、結果には満足している」と語ったうえで、今回の取引に関してコメントを残している。

「リツのPSV移籍は、フローニンヘンのクラブ史上最も大きなディールのひとつとなったことは確かだ。我々はとても誇りに思っている。おそらくPSVとリツはこの数日で移籍を完了させるだろう。私やクラブの人間は、彼の今後のキャリアでの成功を祈っている」

 来夏に行なわれる東京オリンピックでは、主軸として期待されている堂安。その意味でも、今回のステップアップ移籍は、大きな一歩と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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