「理解しがたい」「あれはPKだと思う」トッテナムのハリー・ケイン、ニューカッスル戦でのVAR判定に苦言

2019年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕は受け入れることが難しい判断だ」

絶妙なタイミングで裏に抜け出したところをエリア内で倒されたケイン。主審が画面を確認しなかったことにも不満を露わにした。 (C) Getty Images

 現地時間8月25日に行なわれたプレミアリーグ第3節で、トッテナムはニューカッスルとホームで対戦し、0-1で敗れた。

 この試合に出場していたハリー・ケインは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を見もしなかった主審の判定に、戸惑いを隠せないようだ。英衛星放送『Sky Sports』が報じている。

 問題の場面は、ニューカッスルに1点のリードを許していた78分に起こった。味方からのパスに反応してペナルティエリア内に走り込んだケインが、DFジャマール・ラセルズに倒される。しかし、主審がこれをPKと判断しなかった。

 ほどなくしてVARが介入したものの、主審はインカムで映像担当者の報告を聞いたのみで、自ら映像を確認しようとせず、判定は覆らなかった。このPKのチャンスを逸したトッテナムは、0-1のスコアを動かすことができないまま、ニューカッスルに敗れている。

 英衛星放送『Sky Sports』によれば、試合後にケインは「PKにならなかったのは理解しがたい。(あのシーンは)GKが飛び出して、腕を使って引っ掛けたのと同じだ。PKだよ」と、困惑を覗かせたという。

「故意だったかどうかじゃなく、僕は(PKではないという判定を)受け入れることが難しい。VARは主審を助けるためにいるはずで、彼がその場面を見られなかったから、VARが介入したはずでは?

 もちろん、主審が『PKじゃない』と判断して、VARが五分五分だというなら賛同できる。けれど僕らには何といったのか、あのときどんな会話があったのか、主審があの場面を見ていたのかどうか、知るすべはない。ただ、はっきりしているのは、僕の見解では理解しがたいということだ」

 ケインは「オフサイドは明確だ。保証みたいなものがあるからね」とコメント。PKの判定は非常に難しいものだとしたうえで、プレミアに今季から導入されているVARについて、こうコメントしたという。

「確かに、五分五分の場面だと、判断が難しくなるんだ。憶測がなくなることはないだろう。審判も人間だし、個々の意見や考え方の問題にも左右されることがあるように思う。

 VARはこれが(プレミアで)最初のシーズンだ。正しい結果が得られることも、そうじゃないこともあるかもしれない。僕たちはそれを受け入れて、やっていかなければならない。考えるべきは次の試合のことだ」

 トッテナムは現在、首位リバプールに早くも勝点5ポイント差をつけられている。その差を埋めるためにも、次節のノースロンドンダービーに懸ける想いは強い。

 現地時間9月1日に行なわれるアーセナル戦で、トッテナムは白星を手にすることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【MOVIE】はたしてPKだったのか? ペナルティエリアで倒されるケインのシーンはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事