【移籍市場超速報】C・ロドリゲスとチェルチ A・マドリーで控えに甘んじる2人のウイングの気になる去就は

2014年11月25日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

C・ロドリゲスは来夏には退団?

出場機会を得られず、移籍が取り沙汰されているC・ロドリゲス(左)とチェルチ(右)。2人のウイングの気になる去就は――。 (C) Getty Images, Rafa HUERTA

 ジエゴ・コスタ、フィリペ・ルイス、ティボー・クルトワという主力が去った今シーズンのアトレティコ・マドリーだが、マリオ・マンジュキッチ、アントワーヌ・グリエーズマンらがその穴を埋めて、昨シーズンと変わらぬ健闘を続けている。
 
 そのなかで出場機会を見出せずにいるのが、ウルグアイ代表のクリスティアン・ロドリゲスとイタリア代表のアレッシオ・チェルチという2人のウイング。ともに移籍の噂があるが、C・ロドリゲスは少なくとも1月に動くことはなさそう。ただし、来夏には母国ウルグアイへの帰還も含めて、いずれにせよマドリードを去るのは確実と見られている。
 
 一方のチェルチは、1月に移籍する可能性もほのめかしているが、クラブがそれを容認するかも含めて状況は不透明だ。チームメイトのディエゴ・ゴディンは、「試合に出られない選手は誰でも不満を持っているもの。チェルチの気持ちはよく分かる。しかしその気持ちはトレーニングで全力を出し切ることで表現すべきだ」とコメントしている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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