アトレティコで結ばれた強い絆
アトレティコでともに戦ったF・トーレス(右)へシメオネ(左)がコメントを寄せた。 (C) Getty Images
8月23日に行なわれたJリーグ第24節のヴィッセル神戸戦で、サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが18年に及んだ現役キャリアに終止符を打った。
1-6という敗戦も、万雷の拍手を浴びてスパイクを脱いだスペインの生ける伝説には、試合直後から世界中のメディアやかつての僚友、古巣クラブなどがこぞってその功績を称えた。そのなかで、熱きメッセージを寄せたのが、サッカー界屈指の闘将にして、F・トーレスの"兄貴分"的な存在でもあるディエゴ・シメオネだ。
両者にはアトレティコ・マドリーで結ばれた強い絆がある。
2003年から約2年間ともにビセンテ・カルデロン(前スタジアム)でプレーしたシメオネは、プロデビューまもないF・トーレスにとって、プロが何たるかを教えてくれる良きお手本だった。
また、指導者となったシメオネは、2015年1月にF・トーレスのアトレティコ帰還を実現。しかし、加齢から、かつてのような働きができなくなっていたストライカーに対し、ドラスティックな判断を下し、二度目のアトレティコ退団を決断させたのもまた、このアルゼンチン人監督であった。
1-6という敗戦も、万雷の拍手を浴びてスパイクを脱いだスペインの生ける伝説には、試合直後から世界中のメディアやかつての僚友、古巣クラブなどがこぞってその功績を称えた。そのなかで、熱きメッセージを寄せたのが、サッカー界屈指の闘将にして、F・トーレスの"兄貴分"的な存在でもあるディエゴ・シメオネだ。
両者にはアトレティコ・マドリーで結ばれた強い絆がある。
2003年から約2年間ともにビセンテ・カルデロン(前スタジアム)でプレーしたシメオネは、プロデビューまもないF・トーレスにとって、プロが何たるかを教えてくれる良きお手本だった。
また、指導者となったシメオネは、2015年1月にF・トーレスのアトレティコ帰還を実現。しかし、加齢から、かつてのような働きができなくなっていたストライカーに対し、ドラスティックな判断を下し、二度目のアトレティコ退団を決断させたのもまた、このアルゼンチン人監督であった。
F・トーレスとともに酸いも甘いも経験したシメオネは、現地時間8月25日に行なわれたラ・リーガ第2節のレガネス戦を前にした会見で、可愛がっていた"後輩"の引退にコメントした。
「フェルナンドはとても聡明な人間であり、私は彼がフットボールの完全なる伝説だと思っている。それを気概と、努力と、他者への敬意でもって勝ち取ったんだ。人間としても選手としても、いつだって素晴らしいカテゴリーにいたのが彼だ」
そして、シメオネはF・トーレスのセカンドキャリアに向けてもエールを送った。
「これから彼は、これまでとは違い、なおかつ自分が望む形で、その責任に応えるための準備をしていくのだろう。それが長い年月にならないことを願うよ。そうすれば、私たちは再び巡り会うことができるからね」
ふたりがともに仕事をする日は、いつ訪れるだろうか――。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部