【移籍市場超速報】ローマ、アルゼンチンの17歳FWに照準。バレンシアが再挑戦するのは――

2014年11月24日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

選手サイドとはすでに5年契約で合意済み。

A・マドリーよりも好条件を提示したローマが、17歳の新星ポンセを手中に収めようとしている。 (C) Getty Images

【ローマ】ニューウェルスの17歳ポンセにオファー
 
 ローマは将来に向けての投資にも怠りがない。最新のターゲットは、アルゼンチンのニューウェルスでプレーする17歳エセキエル・ポンセだ。2014年後期リーグで15試合・4得点を挙げたこのセンターフォワードの獲得に向けて、ローマはすでに保有権の70パーセントを700万ユーロ(約9億8000万円)で買い取るというオファーを送り、年末にヨーロッパを訪れるニューウェルスのホルヘ・リコベッリ副会長と直接詰めの交渉を行なう予定だ。
 
 選手サイドとはすでに5年契約で合意済み。ポンセにはアトレティコ・マドリーも興味を示していたが、保有権の80パーセントに600万ユーロ(約8億4000万円)というオファーは、ニューウェルスから不十分だと判断されたようだ。
 
【バレンシア】アルゼンチン代表エンソ・ペレスの獲得に再挑戦
 
 今夏成立寸前まで行きながら、最後の最後で流れたアルゼンチン代表MFエンソ・ペレス(ベンフィカ)の獲得に、バレンシアが再び乗り出している。
 
 1月の移籍マーケット再開に向けて、バレンシアは改めてアプローチを開始。今度こそ実現するか。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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