王者・川崎の足踏みの原因は?清水戦で1ゴールのL・ダミアンの見解は…

2019年08月25日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「大事なのは自分たちがやれることを落ち着いてできるか」

清水戦で先制点を挙げたL・ダミアン。しかし、勝利には結びつかなかった。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ24節 ]川崎2-2清水/8月24日/等々力
 
 J1・24節、ホームで清水と対戦した川崎は、14分にレアンドロ・ダミアンのゴールで先制するも、その後、逆転を許し、79分に途中出場した小林悠の意地の一発で辛くも引き分けた。試合前に首位のFC東京、2位の鹿島が引き分け、差を縮めるチャンスだっただけに、悔いの残るドローだ。残り10試合でFC東京との勝点差は8のままとなった。
 
 ここ5戦は3分2敗と、リーグ3連覇を目指すチームは、よもやの足踏みを見せている。過去2年は夏場で勝点を稼ぎ、戴冠を果たしてきたが、今季はなぜ失速してしまっているのか。
 
 清水戦では9試合ぶりに先発出場し、ゴールを決めたL・ダミアンに改善点を訊くと、次のように答えてくれた。
 
「ゴールチャンスは各試合で多く作っています。だからこそ、それをどれだけ決め切れるか。自分たちがしっかりゴールを取れば、相手は沈んでいくはずです。大事なのは自分たちがやれることを落ち着いてできるか。チームメイトは長い期間、同じチームでプレーしていますし、自分たちが2連覇した意味をしっかり理解してプレーすべきです。今までやってきたことをしっかり出せば、自ずと勝利に近づけるはずです」
 
 この日も前半の好機をモノにできず、30分にはドウグラスのFKで同点に追い付かれ、後半は相手を押し込むも、ショートカウンターで65分に失点。なんとか追いついたものの、序盤のチャンスを活かしていれば、より楽にゲームを運べたはずだ。
 
 その意味ではリーグ3連覇へ、自慢の攻撃陣のさらなる奮起が必要なのかもしれない。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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