「まるでかつてのカガワのように…」海外メディアのアジア通記者が、ブンデスリーガで輝く鎌田大地を大絶賛!

2019年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「優秀なテクニックと広い視野を持っている」

昨季はベルギーで公式戦15ゴールを記録した鎌田。次はドイツの地で、本格的なブレイクを果たせるか。 (C) Getty Images

 ドイツの新シーズンが先週末に幕を開けた。今季は現時点で1部で3人、2部でも3人の日本人選手がプレーしている。

 1部の日本人選手は、長谷部誠(フランクフルト)、大迫勇也(ブレーメン)、そして昨季はベルギーのシント=トロイデン(STVV)でプレーしていた鎌田大地だ。

 開幕戦で先発を飾った鎌田は、トップのアンテ・レビッチよりも少し下がった2シャドーの一角で71分までプレー、ゲームメイクも担った。フランクフルト地元紙はそのパフォーマンスを高く評価し、今季の活躍に大きな期待を寄せている。

 そして米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports』アジア版の主筆、ガブリエル・タン記者も絶賛。「ブンデスリーガにおいて長らく出てこなかったアジアの新星だ。ダイチ・カマダは輝きを放とうとしている」と綴り、こう続けている。

「ひと昔前はシンジ・オカザキ(岡崎慎司)、いまならマコト・ハセベ(長谷部誠)やユウヤ・オオサコ(大迫勇也)。ここ数年のブンデスリーガで活躍している日本人選手に続く新たなスターとなるのは、間違いなくこのカマダだろう。ホッフェンハイムの開幕戦で彼は、フランクフルトが創出した好機の大半に関与した、まさに攻撃の要だ。1年のレンタル期間を経て戻ってきた彼は、驚くほど頼もしく、逞しくなっていた」

 
「もちろん、試合中の彼の振る舞いにまったく落ち度やミスがなかったわけではない。いくつかの機会でボールをロストし、時にはフィジカル負けしている場面も見られた。だがこれはチームとして仲間と連携して理解を深め、組織の完成度を高めていくことで改善できるはずだ。カマダは、まるでかつてのシンジ・カガワ(香川真司)のように、前線の起爆剤であると同時に、優れたテクニックと広い視野を持ち合わせている」

 さらに、タン記者はフランクフルトのリーグ制覇にも言及。これまでヴォルフスブルク時代の長谷部、そしてドルトムント時代の香川が優勝を経験しているが、鎌田が3人目の日本人選手になるかもしれないと記している。

「カマダは23歳。自身のキャリアを本格的に開拓すべき時を迎えている。アジアのサッカーファンは、ふたたび日本発の優秀な才能がドイツで花開く様子を楽しみに待つこととしよう」

 アジアサッカーに精通する敏腕も太鼓判を押した。フランクフルトのリーグ戦第2節は現地時間8月24日、アウェーでのレッドブル・ライプツィヒ戦。鎌田は引き続きスタメンを張り、ドイツ1部初のゴールを決められるか。大注目の強豪対決だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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