「オランダ語も英語も話していないが…」AZ菅原由勢が蘭メディアの選ぶ“新外国人”ベスト11に選出

2019年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サポーターにインパクトを残すことに成功した」

右SBを主戦場とする菅原。今後はシステムによってはウイングバック、センターバックなどで起用される可能性もあるようだ。 (C) Getty Images

 オランダ全国紙『AD』のオンライン版『De Gelderlander』は、今季からエールディビジのクラブに新加入した外国人選手に絞ったベスト11を発表。4-3-3の右SBには、今夏に名古屋グランパスからAZに加入したDF菅原由勢が選出された。

 記事中でレバークーゼン(ドイツ)からVVVフェンロに加わった32歳のベテランGKトルステン・キルシュバウムに続いて紹介された菅原は、このように評されている。

「ドイツとオランダでプレーする日本人選手を追う日本人ジャーナリストのグループは、このシーズンは要所でAZに意識を集中することができるだろう。ユキナリ・スガワラは英語もオランダ語もまだ話していないが、AZに加入した1週目からインパクトを残すことに成功している」

 菅原はエールディビジの開幕節フォルトゥナ・シッタルト戦でスタメン出場。84分にはゴールを挙げてチームの勝利に貢献した。その後は、開幕戦では負傷明けで出場を見送った本来のレギュラー、ヨナス・スベンソンに先発を譲っているものの、連続でベンチ入りを果たしており、コンスタントに出場機会を得ている。

 ピッチで見せるアグレッシブな姿勢はもちろん、加入当初から明るいキャラクターで注目され、地元サポーターの心にも強烈なインパクトを残している。選手やスタッフ、サポーターから「ユキ」の愛称で呼ばれ、親しみを持たれているようだ。

 現在、AZはリーグ戦と並行してヨーロッパリーグの予選に参加中だ。現地時間22日、29日には本選出場をかけたプレーオフで、先日三好康児の加入を発表したベルギーのアントワープと戦う。菅原の出場機会もおそらく期待できるだろう。

 来年に迫った東京五輪にも出場が可能な19歳。同じく2000年生まれで今夏にガンバ大阪からトゥベンテに渡り、デビュー戦初ゴールを決めた中村敬斗とともに、オランダの地での活躍が期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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