シュミット先発のSTVVは古豪アントワープに2失点完敗。早くもリーグ戦3敗目を喫す

2019年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

シュミットは好セーブを見せるも…

シュミットは好セーブも見せたが、度々の好機を完全に防ぐには至らなかった。 (C) STVV

 現地時間8月18日、ベルギーリーグ第4節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はアウェーでアントワープ戦に臨み、1-0で敗れた。

 遠藤航がSTVVからドイツ2部にシュツットガルトへ1年間のレンタル移籍が発表されており、現時点で同クラブに在籍している日本人はGKシュミット・ダニエルとFW鈴木優磨のふたり。シュミットは前節に引き続き、先発出場。鈴木はベンチ外だった。

 試合は古豪アントワープが勢いを感じさせる出だしをみせ、10分には右サイドからSTVVの最終ラインを崩され、リオラ・ラフェロフに先制点を許してしまう。1対1で飛び出したシュミットを軽々かわす、浮き球のシュートを突き刺されてしまう。

 その後もアントワープが試合を支配する展開が続き、STVVはなかなか反撃に転じることができない。そんななか、45分には前線でパスを奪われてカウンターで攻め込まれ、エルトン・アコラトスがペナルティエリア内でファウルを冒し、PKの判定に。しかしこれは、VARの判定によりやむを得ない接触と判定され、PKは撤回された。

 1点のリードを追いかけるSTVVは、後半開始時には主将のジョーダン・ボタカとシュミットがしきりに話し合うなど、アントワープの攻勢を警戒していることが窺えた。

 しかしその試みもむなしく、54分にはまたしても右サイドから崩され、ウォルク・ヤンセンスがエリア内で相手を倒し、PKを与えてしまう。シュミットはこれを阻止できず、スコアは0-2と広がった。

 59分にはカウンターから最終ラインを突破され、シュミットは1対1で対峙するピンチに見舞われるも、シュートがゴール右に切れたため、失点を回避する。66分にはまたしても1対1のピンチを迎えるが、シュミットが体でボールを弾き、失点を防いだ。
 
 68分、ボタカが負傷交代。ヴァン・デッセルが急遽投入された後もSTVVのピンチは続く。79分に2枚目のイエローカードでヨアン・ボリが退場。一人少ない状況で残りの12分強を戦わなければならなくなった。

 苦境に陥ったSTVVは、再三のピンチをどうにか全員守備で跳ね返したものの、反撃の糸口を見つけることはできなかった。負傷者も出し、総合的な戦力不足が懸念されるところだ。

 日本から三好康児の移籍も囁かれているアントワープは、3勝1敗でリーグ暫定4位に浮上。3敗目を喫して12位に沈んでいるSTVVは次節、ホームでズルテ・ワヘレムと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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