「クラブを最大限に傷つけた」「早く出て行け!」去就に揺れるネイマールにパリSGのOBが辛辣批判!

2019年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

パリ残留の可能性も浮上するなかで…

パリSG退団を画策しているネイマール。その言動にOBが苦言を呈した。 (C) Getty Images

 奔放な言動を繰り返すセレソンの至宝を所属クラブのレジェンドが非難した。

 今夏の移籍市場で去就が注目されるのが、ブラジル代表FWのネイマールだ。史上最高額となる2億2200万ユーロ(約277億円)でパリSGに渡った男は、この夏の退団を希望している。

 パリSGもオファー次第で放出する意向だが、獲得に要した2億2200万ユーロ(約277億円)以下で手放すつもりはない。そのため、触手を伸ばしている古巣バルサやレアル・マドリーとの交渉は停滞している。

 ネイマールは欠場したものの、今月11日に行なわれたリーグ・アン開幕戦では、本拠地に詰めかけたパリSGサポーターが、「出ていけ」と抗議のバナーを掲げ、さらにスペイン語で「売春婦の息子」とチャントを合唱。もはや、その関係性は完全に崩壊している。

 そうしたなかでネイマールの去就にいち早くケリを付けるべきという見解を示したのは、2004年から6シーズンに渡ってパリSGでプレーした元フランス代表MFのジェローム・ロテンだ。

 クラブで一時代を築いたOBは、地元紙『Le Parisien』で、「ネイマールは世界最高の選手の1人だ。ボールを持ったときの彼はアメージングで、チームを勝利に導くことができる」と前置きしたうえで、辛辣な言葉を浴びせている。

「しかし、ネイマールはクラブの人間であるということを忘れてしまった。彼にとってのキャリア最高の記憶はバルセロナ時代のもので、パリ・サンジェルマンの歴史を最大限に失望させ、傷つけた。とても不快だ。彼は賢明で、分かっていて、あんな発言をしたんだ。だからサポーターも彼の退団を支持している」

 さらにロテンは、「パリに居たくない彼の残留を誰が望む?」と語り、ネイマールの退団を支持した。

「クラブは彼を放出すべきだ。私の周りの人間の多くが彼を愛していた。しかし、ネイマールはパリ・サンジェルマンのユニホーム、そして彼自身のサラリーになるチケットを自らの生活費を削って支払ってくれているサポーターに唾を吐いたんだ。

 できる限り早く出て行くことが最善策になる。もちろん、ネイマールがいる時のほうが強いからチームにとっては損失になるだろう。だけど、タレント不足になって困ることはない。私が思うにネイマールが抜けた方が、とても強い組織が築かれるはずだよ」

 一部メディアでは、パリSGが設定した移籍金額をバルサもマドリーも支払う意思がないと報じられており、一転して残留の可能性も浮上している。ブラジル代表FWの去就を巡る騒動はいかなる決着を見るだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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