コウチーニョは期限付き移籍でバイエルンと合意! スペイン紙は「ネイマールのバルサ復帰が遠ざかる」と見解

2019年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

基本合意を両クラブが発表、コバチも歓迎

バルセロナを離れることになりそうなコウチーニョ。ベテランを失ったバイエルンでその存在感を発揮することができるだろうか。 (C) Getty Images

 去就が注目されていたビッグネームのひとり、バルセロナのフィリッペ・コウチーニョの新天地が決まりそうだ。

 バルセロナとバイエルンは現地時間8月16日、コウチーニョのレンタル移籍に関して大筋で合意に達したことを明らかにした。

 2018年1月にバルサが、クラブレコードとなる移籍金でリバプールから獲得したコウチーニョ。だが、昨シーズンの出来が期待に見合わなかったと批判を浴び、この夏の去就が注目されていた。

 欧州スポーツチャンネル『ESPN』によると、バルサの幹部ギジェルモ・アモールは16日にバイエルンとの「基本合意」を認めた。バルサはこの日、アスレティック・ビルバオとのラ・リーガ開幕戦に臨んだが、遠征に帯同していたコウチーニョは試合のメンバーから外れている。

 そして、同日に行なわれたブンデスリーガ開幕戦後、バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOも、14日にバルセロナで交渉したことを認め、両クラブが合意したとコメント。遅くとも18日ないし19日にはミュンヘン入りし、メディカルチェックを経てバイエルンとの契約にサインすると明かした。

「コウチーニョは我々にとって非常に重要な選手だ。名前だけでなく、そのプレーがね。彼のクオリティーは我々の攻撃的な戦い方を助けてくれるだろう。うれしく思っている」

 バイエルンのニコ・コバチ監督も、試合後の会見で「これほどのビッグネームがリーグに加わるのは、バイエルンだけでなく、ブンデスリーガ全体、ドイツ全体にとって喜ぶことのできる朗報だ」と、新戦力の加入を歓迎している。

 ESPNによると、サラリーはすべてバイエルンが負担。ルンメニゲCEOは、1年間のレンタルに加え、買い取りオプションがつくことも明かしている。

 そして、コウチーニョの新天地が確実になったことで注目されるのが、パリ・サンジェルマンのネイマールの今後だろう。

 バルサがネイマール復帰に向けて、コウチーニョらをと金銭を併せた条件をパリSG側に提示していたのは、周知のとおりだ。

 コウチーニョを"トレード要員"に使えなくなるバルサがネイマールを獲得するには、別の複数選手を用意するか、支払うキャッシュの額を上げなければならないとみられる。スペイン紙『MARCA』は「コウチーニョのバイエルン移籍が、バルサのネイマール獲得を遠ざける」と伝えた。

 アリエン・ロッベンとフランク・リベリが去ったバイエルンで、コウチーニョは躍動することができるのか。そして、コウチーニョを手放したバルサは、本当にネイマールを呼び戻すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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