スペイン２部のレアル・サラゴサへ入団した香川真司が、フィーバーを巻き起こしている。

　今月９日に香川のサラゴサ加入が決まると、その４日後に行なわれた入団セレモニーには7000人近くのサポーターがスタジアムに駆けつけた。さらにシーズンチケットの売り上げも多くの１部クラブのそれを凌駕する勢いで売れているという。

　そして、地元メディアも連日のように香川を取り上げ、地元紙『Heraldo』が、「サラゴサにとってパブロ・アイマール以来のビッグネーム」と紹介すれば、スペイン・メディア『El Desmarque』は、「爆弾のようなニュースだ」と、驚きをもって報じている。

　そんなサムライ戦士のフィーバーを、サラゴサの選手たちはどう捉えているのか。『El Desmarque』の取材に応じた33歳のベテラン守護神クリスティアン・アルバレスは、「新しい選手たちの共通点はハングリー精神だね。成功を手にする貪欲さを持っているんだ」と語ったうえで、香川を次のように評している。

「彼のようなクラスの選手がここにやってきたのは、ものすごくポジティブなことだ。シンジはすでに尊敬され、チームメイトの信頼を勝ち取っている。ビッグクラブにいたとは思えないくらい、すごく飾り気のない感じで入ってきたんだ。彼がより馴染めるようにサポートしたいね」

　かつてエスパニョールやラージョ・バジェカーノでもプレーしたアルゼンチン人GKは、「このクラブの規模や街のことを思えば、7000人もの人々が入団セレモニーを訪れたことは、その重要性を物語っているよ」と、和製スターの入団に感激を覚えたようだ。

「あのセレモニーではファンがチームに対して、どれだけ興奮しているのかが感じ取れて嬉しかった。外から来た選手たちにとっても、自分たちがどこにいるのか、どこでプレーすることになったのかを知ることができたのは、良いことだと思う」

　ベテランからも歓迎され、チームにはすっかり溶け込んだ様子の香川。はたして、本拠地で迎える開幕節のテネリフェとで出場機会は巡ってくるのか。そのデビュー戦に注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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