「本気で獲得を考え始めている」アタッカー不足に陥ったPSVが堂安律を獲得へ? オランダ紙が報じる

2019年08月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

獲得に必要な資金は1000万ユーロとも

昨季後半は不調に悩まされたが、今季は開幕からの2試合にフル出場。第2節のトゥベンテ戦では今シーズン初ゴールを決めた。 (C)Getty Images

 オランダ・エールディビジのビッグスリーの一角であるPSVは、日本代表MF堂安律の獲得に乗り出す可能性が高まってきたようだ。現地紙『Algemeen Dagblad』など複数のメディアが報じている。

「リツ・ドウアンはPSVのトップチームを強化しうる切り札のひとつである。PSVはクリエイティブなMFを探しており、堂安の獲得を本気で考え始めているようだ。

 クラブでは左右の両ウイングを務めていたイルビング・ロサーノがナポリに売却される見込みで、ガストン・ペレイロとサム・ランメルスも負傷しているいま、PSVは深刻なアタッカー不足に陥っている。フェイエノールトのステフェン・ベルフハイスに興味を持っていたとの報道もあったが、現時点は堂安のほうが優先度は高い」

 同紙によれば、PSVはフローニンヘンに加入する前から堂安を追跡しており、長い期間、補強候補リストに名前が残っているという。今冬にも獲得を考えていたが、資金不足で断念したようだ。

「それでもPSVは堂安への興味を失っておらず、市場価値が上昇したいまも、獲得を画策している。21歳の日本人をフローニンヘンから引き抜くための費用は、最低でも1000万ユーロ(約12億5000万円)はかかる見込みだ」

 PSVは、前述のロサーノをナポリに売却した際の移籍金による収入を、4200万ユーロ(約52億5000万円)と見込んでいる。この資金を堂安の獲得に回す可能性があるようだ。

 堂安本人も、かねてよりステップアップ移籍の意向を公言している。ただ、先日フローニンヘンのダニー・バイス監督は、現地紙の取材に対して、「リツは迷っているんだと思う。我々は残ってくれたらうれしいが、来年の東京五輪への出場を考えたり、彼自身の将来を考えたりしているので、決断には時間がかかると思うよ」とコメントしていた。

 8月2日に開幕したエールディビジで、堂安は2試合連続で先発出場。第2節のトゥベンテ戦では、1-3で敗れたものの、強烈なミドルシュートを決めてインパクトを残した。

 オランダに活躍の場を移して以降、移籍市場がオープンするたびに移籍の噂が飛び交っていた堂安。PSVから正式なオファーは届くのか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事