「全てに勝った」「信じられない!」ボカでのデビュー戦で鮮烈ヘディング弾を決めたデ・ロッシを地元有力紙が絶賛

2019年08月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻守で存在感を発揮した“イル・ロマーノ”

デ・ロッシが「憧れていた」というボカでのデビュー戦で強烈なインパクトを残した。 (C) Getty Images

 イタリアのレジェンドが、新天地で鮮烈なデビューを飾った。

 現地時間8月13日に中立地ラプラタで行なわれたコパ・アルヘンティーナの決勝トーナメント1回戦のアルマグロ戦で、ボカ・ジュニオルスの元イタリア代表MFダニエル・デ・ロッシが移籍後初出場を果たした。

 下部組織時代を含め、18年間にわたって在籍したローマを昨シーズン限りで退団したデ・ロッシは、かつての盟友であり、ボカのスポーツディレクターを務めているニコラス・ブルディッソの誘いを受けて入団を決意。先月29日に行なわれた会見では、「刺激的な場所でサッカーがしたいという欲求が勝った」と意気込んでいた。

 そして迎えた初陣でデ・ロッシは魅せた。28分に左CKからドンピシャのヘディングシュートを叩き込んだのだ。

 いきなりゴールを決め、ボケンセたちのハートを掴むと、さらに相手に果敢なタックルを見舞ってボールをかっさらう肉弾戦を演じるなど、77分にベンチヘ退くまで、攻守で存在感を発揮した。

 試合は82分に追いつかれたボカが、その後に行なわれたPK戦で敗れて、無念の敗退を喫したものの、強烈なインパクトを残した"助っ人"に対する評価は、まさにうなぎ上りだ。
 アルゼンチンの有力紙『Ole』は、「信じられない!」という見出しを打って、こう評した。

「甘いデビュー戦は全てが完璧に終わるかと思われたが、ボカはアルマグロに苦い経験をさせられた。ただ、シャナイセ(ボカの愛称)のユニホームにドレスアップしたイル・ロマーノ(ローマのもの)は、3万ものボケンセ(熱狂的なボカ・ファン)に後押しされた。そして、デ・ロッシは全てに勝った。

 彼の活躍ぶりはゴールだけに留まらなかった。ボールを奪うために3度も身を投げ出した。最初のタックルで彼は警告を突き付けられたが、それを気にすることなく同じようにプレーし続けた」

 初陣で上々のパフォーマンスを披露したデ・ロッシは、入団会見で語っていた「全てを手にする」という大願を成就させられるのか。36歳の大ベテランの挑戦から引き続き目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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