現地時間８月９日、スペイン２部のレアル・サラゴサは、日本代表MFの香川真司の獲得を発表した。

　ベジクタシュへの完全移籍も囁かれたなかで、かねてから熱望していたスペインでのプレーを決断し、２部クラブへとやってきた香川へは、地元紙『Heraldo』が、「カガワは黄金の日本人だ。サラゴサにとってパブロ・アイマール以来のビッグネームとなる」と報じるなど、大きな注目を集めている。

　まさに鳴り物入りで電撃入団した30歳の日本代表MFを、チームメイトたちはどう捉えているのか？ スペイン・メディア『El Desmarque』のサラゴサ版の取材で、スペイン人MFのハビ・ロスは、次のように答えている。

「チームがカガワと契約すると知った時は正直、驚いたよ。僕らはそれを全く知らなかったからね。でも、それは嬉しい驚きだった」

　チームのエースナンバーである10番を背負う29歳は、すでに練習に参加している香川のプレーについても語っている。

「彼ができるだけ早くフィットすることを願っているし、僕らはその手助けをしたいとも思っている。言うまでもなく彼は素晴らしいプレーヤーだし、それはこれまでに証明してきた。ここでまた美しいプレーを見せてくれること願っているよ」

　また、香川の人間性について問われると、「僕らはまだ少ししか一緒にいない」と前置きしたうえで、こう語っている。

「だけど、自分の気持ちを素直に伝えてくれている。スターっぽく気取ったところがない普通の人間で、とてもいいやつだと思うよ」

　チームメイトからのファーストインプレッションは上々の様子の香川。あとはピッチのその実力を発揮するだけだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部