「1部20クラブで最低だ!」プレシーズンでわずか2勝のR・マドリーをスペイン紙がバッサリ!

2019年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

7試合で2勝2分け3敗。「結果も内容も…」

ローマ遠征には去就で揺れるベイル(手前)も帯同。マドリーは2-2からのPK戦の末に敗れた。(C)REUTERS/AFLO

 現地日曜日にイタリア遠征を敢行し、ASローマとのプレシーズンマッチを戦ったレアル・マドリー。2-2のままPK戦にもつれ込んだ一戦で敗れ、今夏の全テストマッチを終えた。今週土曜日、いよいよラ・リーガ開幕戦を迎え、セルタとのアウェーマッチを戦う。
 
 ジネディーヌ・ジダン監督が率いるスター集団の仕上がり具合に、疑問を投げかけているのがスペイン全国紙『AS』だ。「マドリーはプリメーラ(1部)20クラブのなかで最低のプレシーズンを送った」と題し、ひとつのランキング表を掲載。それぞれのクラブが戦った全プレシーズンマッチの結果を勝利3ポイント、引き分け1ポイント(PK戦の勝敗は引き分け扱い)、敗戦0ポイントで換算し、1試合の平均値で順位化したのだ。
 
 7試合を消化したマドリーは、2勝2分け3敗の平均1.14ポイント。なんとこの数値が最下位となった。同紙は次のように論じている。
 
「たかだかプレシーズンの結果であって、対戦相手や出場した選手のグレードもまちまちで、一概に比べることはできないだろう。ましてやマドリーはスペイン国内で1試合も行なわず、すべて国外で、選手たちは長距離移動を強いられた。疲労の度合いは他クラブの選手のそれとは比較にならないかもしれない。それにしても、である。チームの迷走ぶりは顕著で、どのような理想を追うのかが見えないままに終わった。ポジティブな印象をまったく受けないのだ。この最下位に沈んだ1.14ポイントという数値が、すべてを物語っているだろう」

 
 今回のランキングでトップだったのはグラナダで、7戦全勝の平均3.00ポイント。2位アトレティコ・マドリーが2.67ポイント、3位エスパニョールが2.67ポイントで、バルセロナは2.40ポイントで7位に付けた。同紙は「アトレティコとバルサは簡単には黒星を喫さない。ともに1敗しかしていないのだ」とし、「いくらプレシーズンといっても、マドリーが"プリメーラでもっとも悪い結果"だったのは確か。チーム内の雰囲気が良いわけがなく、危機感を募らせている」と論じた。
 
 はたしてセルタとの開幕戦では、周囲の疑念を振り払うハイパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
 
 ちなみに日本代表FW久保建英へのレンタル獲得を打診しているバジャドリーは、今回のランキングでブービーの19位。マドリーを0.15ポイントだけ上回る1.29ポイントで、こちらもプレシーズンの調整に苦心しているようだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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