STVVが今季初勝利! 負傷者続出もシュミット&遠藤航が守備に貢献、AT8分間を凌ぎ切る

2019年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

鈴木優磨のデビューはお預けに

急きょ最終ラインの守備もこなした遠藤。ポル・ガルシアの負傷が長引く場合はCB起用の可能性もありそうだ。 (C) STVV

 現地時間8月11日、ベルギーリーグの第3節が行なわれ、シント=トロイデン(STVV)はホームに強豪スタンダール・リエージュを迎えた。試合は2-1でSTVVが勝利した。

 STVVは先発にGKシュミット・ダニエル、ベンチに遠藤航、そして鈴木優磨が入った。鈴木は事前に先発と予告されていたが、最終的にハマザ・ムサウディと入れ替わるかたちで先発を外れ、ベンチ外となった。

 試合の序盤はS・リエージュが主導権を握る。度々エリア内に持ち込まれて決定機を創出されるが、先の試合で6失点を喫した守備陣がGKシュミット、DFジョルジ・ティシェイラを中心に踏ん張をり、ゴールを許さない。

 攻め込まれていた29分、アレクサドル・デブラインが個人技で魅せた。センターサークルでインターセプトしたボールを自らドリブルで持ち込み、エリア右サイドから中央に切り込んでシュート。これが決まり、STVVが先制する。37分にも鈴木に代わって先発したムサウディが、ゴール前でS・リエージュ守備陣を背負いながらも自ら持ち込んでゴールネットを揺らし、2点のリードを奪う。

 シュミットら守備陣はその後も要所で好守備をみせていたが、55分、ゴール内での競り合いからボールがDFジェンセンの腕に当たったプレーがVARでPK判定に。シュミットはPKのコースは読んでいたものの防ぐことができず、2-1と1点差に詰め寄られる。

 その後は勢いづくS・リエージュに対し、STVVは守備に追われる展開が続く。64分にはサミー・ムマエに代えて遠藤航が投入されるが状況は変わらず。直後にムサウディが痛みを訴えたことで交代カードを3枚使い切った。

 だが、さらに83分には最終ライン左CBのポル・ガルシアが太ももの内側の痛みを訴え、プレーが続行できなくなってしまう。急きょ遠藤がカバーに入り、85分にはゴールライン上に迫ったシュートをかき出してピンチを凌いだ。

 その後もS・リエージュの猛攻に遭いながらも、ひとり少ない状況でアディショナルタイム8分間を凌ぎ切ったSTVV。

 90+8分にはエリア右でFKを与えてしまうものの、シュミットがはじき返し、ようやくタイムアップ。前節の6失点というショッキングな敗北から一転、粘り強い守備で今季初勝利を手にしている。

 鈴木のベルギーデビューはお預けとなったが、STVVはこれで連敗から脱出。次節は8月18日にアントワープとアウェーで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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