【岡山】クラブ史上初の4連勝から一転、今季初の3連敗…。それでも指揮官が敗戦から“見えた”ものとは…?

2019年08月11日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

「見えなかったものが見えた」と有馬監督

今季初の3連敗を喫してしまった岡山だが、ようやく、浮上のきっかけを掴めたようだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J2・27節]岡山0-1大宮/8月10日(土)/シティライトスタジアム
 
 J2リーグ27節、ファジアーノ岡山対大宮アルディージャは0対1で岡山が大宮に惜敗した。
 
 7月の4戦(21節・鹿児島、22節・琉球、23節・山形、24節・甲府)ではクラブ史上初のリーグ4連勝を達成し、好調の波に乗っていた岡山だったが一転、続く25節・柏、26節・愛媛と連続して完封負けを喫し、今節の敗戦で今季初の3連敗に。この試合でも相手ゴールを割ることができなかった。
 
 ただ、「この2試合(の敗戦/25節●0-4柏、26節●0-2愛媛)ではなかなか見れなかったんですけど、自分たちのベースの部分は見えた」と大宮戦を振り返った岡山の有馬賢二監督は、「どういう風に自分たちがボールを回収するのか、相手の危険なところを消しながら奪うのか」という岡山の"良さ"を、取り戻せてきたと言う。
 
「(アグレッシブに)奪いに行く姿勢と、やみくもにプレッシングをかけるのではなく自分たちがどこからプレスをかけるのか、どこから奪いに行くスイッチを入れるのか」
「受け身ではなくて自分たち主導で(相手にボールを)持たせている時と、奪いに行く時(の切り替え)」
  こうした点が、この大宮戦では手応えとして感じられたようだ。
 
 大宮の高木琢也監督も、「前半は正直言うと試行錯誤しながら、シャドーの選手へのボールの配給をどうしていこうかと考えましたけど、うまく入って行かなかった」とコメントする。

 リーグ上位につける大宮の多彩なタレントを活かした攻撃を防ぎながらも、良い位置で与えてしまった1本のフリーキックで失点。これが決勝点となって敗れてしまったことが悔やまれるが、3連敗目でようやく"見えた"ものをきっかけに、必ずや再浮上することを期待したい。
 
 
取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部) 
 
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