新ルール適用の蹴り直しPKが決勝点… FC東京に惜敗の仙台、渡邉監督は「まあ厳しい判定でしたね」と苦笑い

2019年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

首位のFC東京は2位との勝点差を7に広げる

決勝点のPKを決めるディエゴ・オリヴェイラ。いったんは止められたが、やり直しの2本目は確実に決めた。(C) SOCCER DIGEST

 J1リーグは8月10日、各地で22節の7試合を開催。味の素スタジアムでは、首位のFC東京がベガルタ仙台をホームに迎えた一戦で1対0と勝利を収めた。

 試合は拮抗した展開となり、互いにチャンスを活かせないまま迎えた55分過ぎ、FC東京はスピードに乗ったドリブルで敵ペナルティエリア内に侵入した永井謙佑がシマオ・マテに倒され、PKを獲得。S・マテは激しく抗議するものの、異議は認められない。

 このキッカーを務めたのはエースのディエゴ・オリヴェイラ。ゆったりとした助走から中央に蹴り込んだシュートはしかし、仙台GKヤクブ・スウォビィクの読みが上回り、正面を突いて止められてしまう。だが、直後に主審がこのPKを無効とジャッジ。D・オリヴェイラが蹴る前に、スウォヴィクがゴールライン上から前に出てしまったため、2019-20シーズンからの新ルールが適用される格好となった。

 その後、仙台が反撃を試みるもFC東京が逃げ切り、1対0のままタイムアップ。FC東京が首位固めに成功し、勝点を48に伸ばして2位との勝点差を試合開始前の6から7に広げた。一方の仙台は勝点26にとどまった。
 
 試合後、決勝点を決めたD・オリヴェイラは2本目のPKのシーンを問われると、「相手が私のPKを知っているのは分かっていたが、落ち着いて蹴りました」と振り返った。一方で、仙台の渡邉晋監督は「勝点1は獲れたゲーム。いかに隙を与えず、隙を突くかという展開となったが…、まあ厳しい判定でしたね」と一連のPKの場面を思い浮かべたのか苦笑い。それでも、「選手たちにはナイスゲームだと伝えた。いろんなことが起きるが、難しい判定もあるなかでも勝点1をとれるように、ホームでは3を獲れるチームになるように、これを糧にしていきたい」と前を向いた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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