暴漢トラブルの余波か――アーセナルのエジルとコラシナツ、プレミア初戦を欠場へ。クラブは「安全面の問題」と発表

2019年08月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

先月、非道なトラブルに巻き込まれたばかり

プレシーズンマッチには姿を現していたエジル(右)とコラシナツ(左)だが、リーグ戦初戦は遠征メンバーから外れた。 (C) Getty Images

 世界を驚かせた路上での強盗事件の余波は、プレミアリーグ開幕戦にも及ぶようだ。

 アーセナルは現地時間8月9日、メスト・エジルとセアド・コラシナツが11日に行なわれるニューカッスルとの開幕戦を欠場すると発表した。理由はふたりの安全を確保するためだと、英紙『Guardian』などが伝えている。

 エジルとコラシナツは先月、ロンドン市内で暴漢に襲われた。車に同乗していたコラシナツが、ナイフを持つ犯人に素手で立ち向かった防犯カメラの映像が、フットボールファンのみならず、世界に衝撃を与えたことは記憶に新しい。
 
 幸いにも、両選手や同乗していたエジルの妻は無傷で済み、エジルはSNSで「大丈夫だと思う」と無事を報告。だが、Guardian紙によると、犯人は依然として逮捕されておらず、クラブは両選手の自宅周辺まで警備を広げているという。

 そんななか、エジルとコラシナツはウナイ・エメリ監督と話し合ったうえで、事件直後の親善試合を欠場。ただ、シーズン前最後のプレシーズンマッチには出場していた。リーグ初戦となるアウェーのニューカッスル戦に向けた会見でも、エメリ監督は、両選手の欠場に触れていなかった。

 しかし、その後にクラブが「警察が捜査中のさらなる安全面の問題」で、エジルとコラシナツが遠征メンバーから外れることを発表した。

 アーセナルは「選手とその家族の幸福が最優先であり、選手や代理人と協議したうえで決定」と説明し、選手とその家族をサポートしているとしたうえで、「できるだけ早くチーム復帰を歓迎できるのを待ち望んでいる」とコメントしている。

 非道な犯罪の被害に遭い、大事な開幕戦も欠場せざるを得なくなったエジルとコラシナツ。両選手が安心してピッチに立てる日が一刻も早く来ることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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