中島翔哉を擁するポルトが38歳カシージャスを選手登録! 心臓発作から奇跡のカムバックを果たすか

2019年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季はコーチに専念、と思いきや急展開!

世界に衝撃を与えた心臓発作から3か月。現役続行にこだわったカシージャスが、リーグに正式に選手登録された。(C)Getty Images

 現地8月8日、ポルトガルの名門FCポルトは、元スペイン代表GKイケル・カシージャスを2019-20シーズンのスカッドに加えた。背番号は1で変わらず、公式ウェブサイトの選手名鑑コーナーに登場し、ポルトガル・リーグの公式サイトにも顔写真付きで掲載されている。
 
 38歳の名手は今年5月1日、ポルトでの練習中に突然、心臓発作を起こして昏倒。すぐさま病院に運ばれ、命には別状がなかったものの、5日間の入院を余儀なくされた。担当医からは再発の恐れがあるため、現役引退を勧められたが、カシージャスはこれを固辞。新チームが始動した7月1日からさっそく合流し、練習場で元気な姿を見せた。
 
 だが、クラブとセルジオ・コンセイソン監督は慎重なスタンスを崩さなかった。そして7月15日、今季はコーチングスタッフとしてチームに残ることを発表。カシージャス自身も「ボス(監督)の手助けをしたいと思う。彼とチームの間に立って、とくに若手にアドバイスを与えてほしいと言ってもらった。一助になれたらと思う」と、決意を新たにしていた。
 
 少なくとも今季はコーチとしてチームを支えながら、経過を見ていくものと思われたが……。一転して、今回の選手登録に至った。当初の予定よりも復帰が早まったということか。スペイン全国紙『MARCA』は「セルジオ・コンセイソンが、言うなればカシージャスにゴーサインを出したということだ」と記し、「絶望的と考えられていた実戦復帰に向けて、大きな一歩が踏み出した」と報じている。

 
 ポルトガル・リーグは今週土曜日に開幕する。ポルトはアウェーでジル・ビセンテと戦うが、同紙は「さすがにそこでの出場は厳しい。新加入のアグスティン・マルチェシンがゴールマウスを守るだろう」と予測している。
 
 はたしてカシージャスは第2GKとしてベンチ入りを果たすのか。中島が先発を飾るのか否かとともに、日本のファンにとっても気になるポイントだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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