元イングランド代表FWがニューカッスルに電撃復帰! 武藤嘉紀の前線における“序列”はどうなる!?

2019年08月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

右足首に爆弾を抱え、サラリーは「成功報酬型」に

勝負の2年目を迎えた武藤(左)と、8年ぶりに古巣復帰を果たしたキャロル(右)。この両雄の2トップ共演も面白そうだが……。(C)REUTERS/AFLO,Getty Images

 プレミアリーグの移籍期限最終日となった8月8日、ニューカッスル・ユナイテッドが元エースの獲得に踏み切った。元イングランド代表FWで、今年6月末にウェストハム・ユナイテッドとの契約が満了となっていたアンディ・キャロルだ。
 
 7月中旬になって、スティーブ・ブルース新政権を発足させたニューカッスル。今夏における補強の重要テーマのひとつが、サロモン・ロンドン、ホセル、アジョセ・ペレスの3選手が退団した前線のテコ入れだった。そんななか、7月23日にホッフェンハイムからブラジル人FWジョエリントンを獲得。クラブレコードとなる3500万ポンド(約49億円)の巨費を投じてのビッグディールだ。
 
 プレシーズンでは加入2年目の日本代表FW武藤嘉紀も好調ぶりを示し、開幕スタメンに猛アピールを展開している。ブルース監督は2トップ(3-5-2システム)を主にテスト中で、武藤はターゲットマンであるジョエリントンの相棒の座を、レンタルバックのドワイト・ゲイルと争ってきた。

 
 そこに食い込んできたのが、30歳のキャロルだ。ニューカッスルは彼にとって、ユース時代から籍を置いた心のクラブ。トップチームでの大ブレイクをきっかけにイングランド代表に常時選ばれるようになり、その後、リバプールへのステップアップ移籍を果たした。だが、そこがピークだった。以降の8年間でキャロルはシーズンで二桁得点を一度も記録していない。度重なる故障や私生活の乱れなどで、鳴かず飛ばずの日々を送ったのだ。
 
 2018-19シーズンも2度の長期欠場を余儀なくされ、プレミアは12試合出場で無得点。契約満了でフリーの身となっていたところ、ブルース監督たっての希望で古巣復帰が決定した。4月にメスを入れた右足首はメディカルチェックで問題がなかったものの、いつ再発するか分からない。英メディアによると契約は1年間で、基本サラリーは低めに設定してあり、試合出場やゴール数によって変動する「成功報酬型」となったようだ。

次ページジョエリントンは基準点型。相棒には武藤が適任か

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事