「彼自身が声を上げるべき」「幸せに」バルサのピケが移籍騒動に揺れるネイマールとコウチーニョに”贈った言葉”とは

2019年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ネイマールとは今でも話をしている」

ピケ(中央)がかつての同僚ネイマール(右)の移籍騒動について語った。(C) Getty Images

 バルセロナに所属しているベテランDFジェラール・ピケが、去就が騒がれているネイマール、そしてフィリッペ・コウチーニョに言及した。スペイン紙『AS』や米紙など複数のメディアが報じている。

 バルサのトップチームは現在、アメリカのマイアミでプレシーズンツアーを行なっている。現地時間7日のトレーニング前に会見に登場したピケは、プレスにネイマールについてを質問されたという。

 ネイマールは、2017年8月に史上最高額となる2億2200万ユーロ(約277億5000万円)でバルサからパリSGに移籍。しかし、わずか2年で退団を望み、とりわけバルサへの復帰を希望している。

 だが、現時点ではパリSGとバルセロナの話し合いはうまくまとまっておらず、両クラブ間での合意に至っていない。バルサは今夏にアトレティコ・マドリーからアントワーヌ・グリエーズマン獲得のために大金をつぎ込んでいるため、金庫は底をついており、「獲得した時の移籍金以上」という値札をつけているパリSG側の強気な要求に応えることができないのだ。

 そんななか、バルサのライバルであるレアル・マドリーが、ネイマール獲得のために「ルカ・モドリッチ+1億2000万ユーロ(約150億円)」のオファーをパリSGに提示したとも報じられ、もはや何が起きてもおかしくない状況だ。

 ピケは「ネイマールは素晴らしい選手。バルサを去ったことに不満を持っている人はいても、パフォーマンスに疑問を持っている人はいない。ただ、(移籍の)実現が難しいことは理解している。もし、彼が戻ってきたらうれしいが、現時点でパリ・サンジェルマンの選手だから」としたうえで、こう語った。

「僕らは今でも話をしているけれども、それは公にされるべきことではない、プライベートなものだ。ネイマールがパリを出ていくのかどうか、彼自身が表に立って語らなければならない時だと思う。僕らはそれを待っている。それ以上のことは分からない」

 また、トッテナムやマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルなどプレミアのクラブが獲得に興味を示しているといわれるコウチーニョの去就についても語った。

「彼にはチームに残ってほしい。彼自身もそう願っているのではないかと思っている。ただ、移籍市場の最終日、最後の瞬間まで何が起こるかは分からない。最終的には、クラブとフィリッペが決めることなので、これ以上は言えない。ただ、彼には幸せな環境でプレーしてほしいと願っているんだ」

 コウチーニョは、はたしてプレミア行きを選択するのか。市場がクローズする現地時間8月8日17時(日本時間9日1時)まで注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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