【湘南】もうひとりの“東京五輪世代”金子大毅が、南米王者対抗戦で主将としてチームを牽引!

2019年08月08日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

金子大毅が初めてのキャプテンで大一番の試合を牽引!

国際試合の大舞台で初めて湘南のキャプテンマークを託され、チームを牽引した金子大毅。写真:徳原隆元

[王者決定戦]湘南0-4A・パラナエンセ/8月7日(水)/Shonan BMWスタジアム平塚
 
 8月7日に行なわれたJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦の湘南ベルマーレ対アトレチコ・パラナエンセの一戦は、0-4で湘南が敗れた。
 
 リーグ前節の鹿島戦から先発メンバーを8人も入れ替えた湘南は、この日、プロ2年目のMF金子大毅が腕にキャプテンマークを巻いていた。
「試合前に曺さんにいきなり言われて決まりました」
という金子は、湘南のキャプテンマークを託されるのはこの試合が初めて。
 
 昨年の2月に、在籍する神奈川大を中途退学して湘南へ加入。杉岡大暉とは市立船橋高からのチームメイトで同じ東京五輪世代であるが、昨季はリーグ10試合の出場にとどまり、今季は開幕前の負傷で出遅れ、戦線復帰を果たしたのは5月31日のリーグ14節だった。以降6試合に先発し、1得点を挙げるなど、活躍の機会を急速に増やしている。今季はボランチの位置で齊藤未月と組むことが多いが、この日は松田天馬とのダブルボランチでの出場だった。
 
 1対1の局面での勝負強さやボール奪取能力が強みの金子は
「できた(特長を出せた)部分もありますけど、奪い切れないという場面も2、3回あったので、そういうところは奪い切れるようにしないといけない」と自身のプレーを振り返り、
「前半は前からハマっていましたし、前からも奪えていたので自分たちのペースだったと思いますけど、(こちらが)少しミスをしたら仕留めてくる力が相手にはあった。そういう細かいところが勝敗を分けたと思う」とゲームのポイントを振り返った。
 
「Jリーグの相手とは違った部分があって、そういうところを経験できた。(その経験を)活かしていけば、もっとボールを奪い切れるようになる」と、身をもって体感した南米王者との「差」から、新たな課題も得たようだ。
 
 また、審判が全員外国人だったということもあってか、試合前のコイントスでは、「フィールドを取りたくて、攻めたいと言ったら守りたいと勘違いされた」というエピソードも。それでも、プロ初めてのキャプテンをしっかりと全うした金子。この試合から得た少なくない経験を糧に、リーグ後半戦、湘南のキーマンとしてのさらなる飛躍に期待したい。


取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
 
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