久保建英か、ロドリゴか。マドリーでひとつ空いた“EU圏外選手枠”、スペイン紙の見立ては…

2019年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルベルデが晴れてEUパスポートを取得へ

はたして久保はどのカテゴリーで試合に出場するのか。スペイン国内でもさまざまな意見が飛び交っている。(C)Getty Images

 スペイン全国スポーツ紙『MARCA』が掴んだ情報によると、レアル・マドリーのウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが、今年4月に行なったスペイン国籍取得の申請を当局に受理されたようだ。
 
 ラ・リーガ1部においては、1チームにつきEU圏外選手を3人まで登録できる。今回のバルベルデのEUパスポート取得によって、マドリーの3枠はひとつ空くことになった。ともにブラジル国籍のミリトンとヴィニシウス・ジュニオールが2枠を占め、そこに新たに加わるのは──。
 
 日本代表FW久保建英にももちろん可能性はあるが、同紙は「間違いなくロドリゴが指名される」と明言。この夏に4500万ユーロ(約57億円)の巨費で釣り上げたブラジルの至宝が、トップ登録されると踏んでいる。
 
 そして、「クボは待たなければならない。プレシーズンで驚きを提供し続けているが、今回は犠牲にならざるを得ないだろう」としたうえで、「ジネディーヌ・ジダン監督とクラブ首脳部が、このアジア人選手をじっくり育てたいと考えている点に変わりはない」と説明した。
 
 とはいえ、これは予測であって決定事項ではない。ジダン監督の当初のプランでは、久保もロドリゴもカステージャ(Bチーム)に軸足を置くことになっていた。EU圏外枠はたしかにひとつ空くが、それをロドリゴに固定する必要はなく、久保とふたりで争わせる構図を思い描いているのかもしれない。久保について指揮官は、基本的にトップチームで日々のトレーニングを積ませたいと考えており、成長の度合いを見ながら、1部デビューのタイミングを探っているはずだからだ。

 
 なお、国内カップ戦であるコパ・デル・レイでは、ラ・リーガのEU圏外枠が適応されず、とくに制限は設けられていない。現時点で久保の公式戦トップデビューはその初戦が現実的か。例年通りならリーガ1部勢はベスト32からの登場で、10月下旬から11月上旬にかけて第1レグが開催される。
 
 さらに年明けの1月8~12日には、サウジアラビアでスーペルコパが開催され、こちらも出場枠に縛られることなく、久保の出場が可能だ。マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、バレンシアの4チームがトーナメント戦を戦う。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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