「5冠や6冠、勝点250が必要なの?」シティの愛弟子たちへの“低評価”にペップが不快感!

2019年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

FIFA年間最優秀選手賞にひとりもノミネートされず

シティの選手が個人賞を受賞できないことが不満のペップ。それだけ組織力で勝っているということも言えるだろう。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)が世界最高峰の舞台であることは疑いない。だが、個人賞の評価基準において、欧州制覇できなかった選手が軽んじられるとの指摘もある。

 FIFAは先日、年間最優秀選手賞の候補者10名を発表した。だが、その人選にマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が噛みついている。英公共放送『BBC』が報じた。

 ノミネートで目立つのは、新設されたネーションズ・リーグで優勝したポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウドや、リオネル・メッシといった常連のほか、CLで活躍した選手たちだ。優勝したリバプールのサディオ・マネ、モハメド・サラー、フィルジル・ファン・ダイク、準優勝トッテナムのハリー・ケイン、躍進したアヤックスのフレンキー・デヨングとマタイス・デリフトなどだ。

 だが、CLではベスト8敗退に終わったものの、イングランドでプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップの国内3冠を果たしたシティからは、ひとりもノミネートされていない。C・ロナウドとともにネーションズ・リーグを制したベルナルド・シウバも、リストからは外れている。

 BBCによると、グアルディオラ監督は「来シーズン考慮してもらうには、5冠や6冠、勝点250を達成しなければいけないのかもしれない」と、皮肉を交えて不快感を表わした。

「昨シーズン、ベルナルド・シウバ以上のシーズンを送った選手はひとりもいないと思う。代表でも勝っているんだ。こういう賞はいつも、チャンピオンズ・リーグ制覇をした選手が選ばれる。だが、ほかの大会は重視されないんだ」
 
 過去8シーズンのプレミアリーグで4度の優勝を成し遂げているシティだが、そのいずれでもイングランドの年間最優秀選手さえも輩出できていない。グアルディオラ監督は「ダビド・シルバも、ヴァンサン・コンパニも、ヤヤ・トゥーレも受賞していない」と述べた。

「サラーには大きな敬意を払っている。だが、我々が勝点100を達成した時(2017-18シーズン)は、ケビン・デ・ブルイネが優れていた。レアル・マドリーやバルセロナが4度優勝して、ひとりも(最優秀選手に)選ばれないなんて想像できない」

 グアルディオラ自身は、最優秀監督賞の候補に名を連ねた。だが、愛弟子たちが評価されないことに、カリスマ指揮官は不満があるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事