「家から出られなかった」「何をやってもダメだった…」ポチェティーノ、CL決勝敗戦後の“ショック”を語る

2019年07月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「何もできなかった」日々からどう立ち直った?

CL決勝に敗れたショックについて振り返ったポチェティーノ。そのダメージを癒すには時間を要したようだ。 (C)REUTERS/AFLO

 昨シーズンの欧州サッカーシーンを締めくくったチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝で、トッテナム・ホットスパーはリバプールに0-2で敗れた。破竹の勢いで勝ち進んできたスパーズは幾度となく決定機を得ながらも、1年前のファイナルで悔しさを味わっていた"赤い壁"を最後まで突き崩せなかった。

 クラブ史上初のCL制覇にあと一歩と迫っていたトッテナムにとって、言うまでもなくショッキングな敗戦だった。その悔恨の念は、試合後に人目をはばからずに涙を流していた指揮官が、何よりも痛感していたようだ。

 英紙『The Sun』によれば、現地時間7月28日に開かれた会見で、マウリシオ・ポチェティーノ監督は、CL決勝後の日々をこう回想したという。

「プレミアリーグの終了から決勝までの3週間で取り組んだ準備は信じられないほど完璧だった。だからこそ、負けたことに大いに失望したんだ。私は、試合翌日にはマドリード(決勝の地)から家のあるバルセロナまで電車に乗って移動し、10日間のオフを過ごした。だけど、家から出ることはしなかったよ。出来なかった……。ゴルフをしようとして、クラブを握ってスイングしたけど、やる気が出なかった」

 そんな失意に暮れた47歳のアルゼンチン人監督を救い出したのは、家族だった。ポチェティーノはこう振り返っている。

「私のことを救ってくれたのは家族だった。同じぐらいショックを受けていたはずなのにね。家族が外に連れ出してくれたことで、再び動き出せたんだ。スペインでは色々な人たちから『トッテナムはファンタスティックだった』と評価をしてくれて、やってきたことが間違いではなかったと気づけた。だからこそ、今こうして再びやる気に火がついているんだ」

 さらに「新しいキット、新しいスパイク、そして新しいシーズンを迎えたことで、新たな動機が生まれている。真の勝者はすぐに先に進むんだ」と意気込んだポチェティーノ。敗戦のショックは、もう拭い去ったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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