バルサにニューヒーロー出現!神戸戦2ゴールのカルレス・ペレスが語った驚きの事実「いつもは左サイドではなく…」

2019年07月28日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

昨シーズンのリーガ最終節でトップデビュー

神戸から2ゴールを奪ったC・ペレス。この遠征ではコウチーニョの7番を背負った。写真:徳原隆元

[Rakuten CUP]神戸0-2バルセロナ/7月27日/ノエビアスタジアム神戸

 バルセロナは序盤から圧倒的にボールを支配して押し込みながらも、なかなか決定機を創出することができなかった。

 前半は0-0で終了。その停滞ムードを打ち破ったのが、後半からピッチに立ったBチーム所属のアタッカー、カルレス・ペレスだ。

 59分に、左サイドでボールをキープし、マウコムとのワンツーで抜け出すと、GKの股を抜く冷静なフィニッシュで先制点をゲット。86分には強烈なシュートで、試合を決める2点目を奪い、一躍ヒーローとなった。

 先のチェルシー戦でも2人を一気にかわすにドリブルを披露するなど、この日本ツアーで瞬く間に名を揚げたレフティーは、試合後に多くの報道陣に囲まれ、誇らしげに試合をこう振り返った。

「僕たちはヴィッセルの戦術、攻撃の仕方を研究し、準備をしてきた。前からプレッシャーをかけ、ボールも保持できていた。前半はなかなかチャンスが作り出せなかったが、後半になってそれができるようになった」

 また、自身の特徴については、こう説明している。

「僕はBチームにいるんだけど、監督がこの日本行きのメンバーに入れてくれたんだ。感謝しているよ。いつもは右サイドでプレーしてるんだけど、この遠征では左サイドで起用された。どうなるかなと思ったけど、(左サイドでも機能するという)可能性を示せたと思う」
 
 現在21歳のC・ペレスは、同じ街のライバルであるエスパニョールの下部組織から2012年夏にバルサのカンテラに籍を移した。順調にステップアップし、17年夏にバルサBに昇格したものの、トップデビューの機会にはなかなか恵まれなかった。

 そのチャンス巡ってきたのが、昨シーズンのラ・リーガ最終節のエイバル戦。73分にマウコムに代わって起用され、17分間ながら1部でプレーした。

 Bチームの選手としては若くないだけに、いわば今シーズンは生き残りを懸けたラストチャンスといっても過言でない。この2発が、エルネスト・バルベルデ監督へのアピールとなったのは間違いないだろう。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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