「驚かされたのは…」バルサのラキティッチが安部裕葵の印象を語る【独占インタビュー】

2019年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕もスペインに来た時に苦労した」

神戸市内のホテルでインタビューに応じてくれたラキティッチ。写真:Rafa HUERTA

『ワールドサッカーダイジェスト』は7月26日、プレシーズンツアーのため日本に滞在しているバルセロナのクロアチア代表MFイバン・ラキティッチに、独占インタビューを行なった。

 そのなかで、今夏に鹿島アントラーズからバルセロナBに移籍した安部裕葵についても訊いてみた。「なにか話しましたか?」と質問すると、次のように返ってきた。

「ほんのちょっとだけどね。もういくつかスペイン語を知っているのには、驚かされたよ。バルセロナというチームもそうだし、言葉もそうだし、このクラブに日本から来るのは簡単じゃないと思う」

 22日の会見では、「アベは少し内気だね」と印象を語っていたが、その後に会話をする機会があったのかもしれない。
 
 その20歳の日本代表MFは故障を抱えており、23日のチェルシー戦に続き、27日のヴィッセル神戸戦も欠場する見込みだ。

「アベは少し怪我をしているせいで、まだ僕らと一緒に練習できていないんだ。ただ、バルサが獲得した選手なら、きっと将来的に力になってくれるだろう。早く怪我を治して、プレーできるようになって、良いスタートが切れることを願っているよ」

 アトレティコ・マドリーから移籍してきたアントワーヌ・グリエーズマンとも積極的に絡むなど、新加入選手が入ってくると、ラキティッチが面倒を見ているイメージがある。その点については、こう答えている。

「僕は多くの言葉を話せるからね。それに自分もドイツからセビージャにきた時に、苦労したんだ。新しい環境、言葉、チームメート……。そういったことに馴染むのは、大変なだからね。その経験があるから、新しく入ってきた選手がスムーズにスタートを切れるように、少しでも居心地よく、1日も早く自分のホームだと感じられるように、手助けしたいんだよ」

 無名の存在から少しずつステップアップしてきた男らしい、一言だった。

(インタビューは『ワールドサッカーダイジェスト8月19日発売号』に掲載予定)

インタビュー●山本美智子
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
インタビュー写真●Rafa HUERTA

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