「途轍もない才能を持っている」名手イニエスタがスペイン人記者に明かした“久保建英評”

2019年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ戦後に「誰とユニホーム交換するの?」と問われて…

母国スペインの記者の取材に応じたイニエスタ(右)は、久保(左)や安部への印象、そして来るバルサ戦への想いを明かした。(C)SOCCER DIGEST, Getty Images

 スペインが誇る名門バルセロナは現在、ジャパンツアーの真っ只中だ。火曜日にチェルシーと埼玉で戦ったチームは、明日土曜日に神戸でヴィッセル神戸と相まみえる。
 
 当然、本国からはたくさんのバルサ番記者が同行している。そのなかのひとり、全国スポーツ紙『AS』のハビエル・ミゲル記者が今回、神戸の偉大なるマエストロを直撃した。元スペイン代表の名手、アンドレス・イニエスタである。
 
 ミゲル記者がまずなにを置いても訊きたかったのは、今夏にレアル・マドリーに入団した久保建英についてだったようだ。「バルサのマシア(下部組織)を知り、ラ・リーガと日本の両方でプレーした経験がある彼に尋ねるのが一番だろう」と前置きし、「アンドレス、君はもはや日本フットボールに精通しているだろ。レアル・マドリーに入団したタケフサ・クボにはどんな印象を持っているんだい?」と投げかけた。
 
 イニエスタは思うがままに、こう答えている。
 
「昨シーズン、彼と対戦したから知っているよ。チームメイトとも話していたんだ、途轍もない才能の持ち主だな、彼の前には偉大な未来があるんだろうな、と。世界を見渡しても、もっとも才能に満ち溢れた選手のひとりなんじゃないかな。だからクボがビッグクラブに入団したからといって、僕は驚いていないよ」

 
 久保もイニエスタもバルサのマシア育ち。今回、バルサが久保の獲得競争でマドリーの後塵を拝したことを受け、ミゲル記者が単刀直入にイニエスタに話を向けると、彼は「時間が教えてくれるだろう。バルサが彼の獲得を真に望んでいなかったのか、あるいはバルサが思い描いていたプラン通りに事が運ばなかったのか、僕には分からないけれども」と、答えるにとどめた。
 
 さらに、バルサBに加入した安部裕葵にも話題が及び、イニエスタは「正直あまり知らないんだ。対戦したことがないからね」と素直に明かしつつ、「とても俊敏で技巧に溢れたプレーヤーだとは聞いているよ」とコメントした。
 
 土曜日のバルサ戦について問われると、「公式戦じゃないし、なにも懸かった試合じゃないけど、僕にとってはすごく特別なものになるだろうね」と気合十分に回答。そして最後に「試合後に誰とユニホーム交換するか決めているの?」と質問され、「いま言えるのは、3人からリクエストが来ているってこと。誰にするかは……まだ言えないな」と、こちらは巧みにはぐらかした。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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