デ・ロッシのボカ入団を受けてアルゼンチン有力紙が“歴代助っ人”として高原直泰を回想! 「誰もが驚いたが…」

2019年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボカの歴代助っ人を紹介

笑顔でボカのユニホームを纏う高原。この契約は当時、大きな話題を呼んだ。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間7月25日、アルゼンチンの超名門ボカ・ジュニオルスは、元イタリア代表MFのダニエレ・デ・ロッシの獲得を発表した。

 デ・ロッシは昨シーズン限りで下部組織時代を含めて18年間にわたって在籍したローマを退団。その去就が大きな注目を集めていたが、現役への情熱を失っていないレジェンドは、かつてローマでともにプレーし、現在はボカでスポーツ・ディレクターを務めているニコラス・ブルディッソの誘いを受諾し、アルゼンチン挑戦を決めた。

 この元イタリア代表MFの入団を受け、アルゼンチンの有力紙『Ole』は、過去にボカ・ジュニオルスに在籍した"助っ人外国人"を紹介している。

 同紙は、1908年から2年だけ在籍したジブラルタル人(当時はイギリス領)のラファエル・プラットや1994年から3年間に渡ってエースナンバー9を背負った元カメルーン代表のアルフォンス・チャミなど、過去にボカへ助っ人として加わった名手たちを寸評付きで掲載。その中に元日本代表FW高原直泰もリストアップした。

 日韓ワールドカップを翌年に控えた2001年8月に、鳴り物入りで加わった高原。だが、首脳陣の信頼を勝ち取れずに公式戦6試合で1ゴールを挙げるに留まり、2001年12月に、通貨価値が1週間で半分以下になるなど、アルゼンチンの国内情勢が混乱したことなどから契約解除となっていた。

 当時、電撃的な加入を果たしていた日本人ストライカーについて『Ole』は、こう回想している。

「その時にクラブの会長を務めていたマウリシオ・マクリ(現アルゼンチン大統領)が、アジアでのブランド力を高めようと高原の獲得は決まった。その移籍には誰もが驚いたが、アルゼンチンに馴染むことができなかった日本人FWは、ほとんどプレーをすることなく、ゴールもラヌース戦の1点しか挙げることができなかった」

 ボカで半年間しか在籍できなかった高原だが、マクリ元会長が推し進めたという衝撃的な入団は、18年の時が流れても、アルゼンチン人の脳裏に焼き付いているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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