俊英FWのダブルタッチ弾でチェルシーがバルサを破る! グリエーズマンはデビュー戦でまさかの空振り…

2019年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

始動まもないバルサは精彩を欠く

バルサでのデビューを飾ったグリエーズマンは積極的にゴールを狙う動きを見せたが、ビッグチャンスで空振りをしてしまった。 (C) SOCCER DIGEST

 7月23日、埼玉スタジアムで「Rakuten Cup」が開催され、プレミアリーグの強豪チェルシーとラ・リーガ王者のバルセロナが対戦した。

 今月19日に行なわれた川崎戦では0-1と敗れていたチェルシーは、コンディション不良でロンドンへ戻ったカンテ以外は主力が多く名を連ね、新加入のプリシッチも先発に入った。

 一方のバルサは、今夏の目玉補強となったアントワーヌ・グリエーズマンが3トップの中央で移籍後初出場。また、鹿島アントラーズから加入して注目を集めている安部裕葵は、右でん部を痛めている影響でメンバー外となった。

 試合は両チームが立ち上がりからアグレッシブな動きを披露する。開始間もない2分にバルサのO・ブスケッツがヘディングシュートを見舞えば、かたやチェルシーも4分にコバチッチが決定機を創出した。

 その後、ボールを持って主導権を握りにかかるバルサがチェルシーを自陣へ押し込んだが、これが今夏のプレシーズン最初の試合となったバルサは、細部の精彩を欠いて、相手のブロックを打ち崩せない。24分にはジョルディのクロスにグリエーズマンが合わせにいったが、渾身の一振りは空振りに終わった。

 なかなかチャンスを作り出せなかったチェルシーだったが、ワンチャンスをモノにする。34分、敵陣でS・ブスケッツのパスをカットしたジョルジーニョからボールを受けたエイブラハムが、最後は相手守護神のテア・シュテーゲンをダブルタッチでかわしてゴールへ流し込んだ。

 昨シーズンにレンタル先のアストン・ビラ(英2部)で公式戦26ゴールを挙げた俊英FWのゴラッソで先手を取ったチェルシーは、そのリードを守って1-0で前半を終えた。
 

 ハーフタイムには、お互いにシーズンを見通してメンバーの入れ替えを敢行。バルサは11人全員を交代し、アヤックスから加入したデヨングやラキティッチを投入。かたやチェルシーも、ズマとM・アロンソの二枚を送り込んだ。

 迎えた後半も序盤のペースを握ったのはバルサだった。アンカーに入ったデヨングを起点に素早いパスワークを展開すると、10分にペレス、13分にアレーニャ、さらに3分後にはラフィーニャと矢継ぎ早に相手ゴールへ迫った。しかし、いずれもチェルシーの守護神ケパの好守に阻まれてしまった。

 その後も1-0で推移した試合は、リードするチェルシーが中盤に入ってからジルーら7人を投入すると、その交代策が功を奏する。81分、バイタルエリアでボールを持った途中出場のバークリーが左足の狙いすましたシュートをゴール左下隅へ決めた。

 なんとか一矢報いたいバルサは後半アディショナルタイム1分にラキティッチが強烈なミドルシュートを突き刺して1点を返したが、反撃もそこまで。日本で行なわれたビッグマッチは、2-1でチェルシーが勝利を手にしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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