「プレーしたくないと言ってきたのは彼だ」ジダンがベイル代理人の批判に反論! あらためてマドリー退団を仄めかす

2019年07月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

波紋が広がるベイルへの「戦力外通告」

ベイル(奥)に対して最後通牒を言い渡したジダン(手前)。その決断に至った理由を会見で明かした。(C)REUTERS/AFLO

「ベイルがまもなくクラブを去ると見込んでいる。それは彼を含めた全員にとってベストなことだ」

 去就問題が取り沙汰されているウェールズ代表FWガレス・ベイルに対し、レアル・マドリーの指揮官ジネディーヌ・ジダンが言い放ったセリフが波紋を広げている。

 ジダン第2次政権下で構想外となってしまったベイルは、今夏のインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)に出場中のチームに帯同こそしているが、現地時間7月20日に開催されたバイエルン・ミュンヘン戦ではベンチメンバーからも外された。

 そうしたなかで、ジダンが発したのが前述のコメントだ。47歳のフランス人監督は、「彼に対して、私が個人的になにかあるということはない。ただ、物事が決する時というのはかならず来るわけで、決定されなければならない」と続け、この一連の発言に対してベイルの代理人であるジョナサン・バーネット氏が激怒。辛辣な言葉でジダンを批判した。

「マドリーのためにあれだけやってきた選手について、あのように話すなんて、ジダンは恥さらしだ。ベイルが移籍するかどうか、するならいつするのかは、彼の最善の利益のために私たちが決める。それにジダンが働きかけることはない!」

 ベイルの代理人から猛烈な反論を受けたジダンも黙ってはいない。現地7月23日に開催されるアーセナル戦に向けた会見の場で、次のように返した。

「私は誰に対してもリスペクトを欠いたことはない。ただ、彼の退団に備えているだけだ。(バイエルン戦で)ガレスはプレーしなかったが、それは彼が望んでいたからで、クラブが放出に向けて交渉しており、そのために彼はプレーしたくないと言ってきた。その状況は誰もが知っているし、変わることはないだろう。我々は、彼とともにしなければいけないことをやろうとしている」

 いずれにしても、ジダンが戦力外通告を公にしたことで、ベイルが"白い巨人"にとどまる可能性は、もはやゼロに等しい。気になる新天地については、現時点で、中国スーパーリーグの北京国安と江蘇蘇寧が継続して強い関心を示しており、欧州では古巣のトッテナムとマンチェスター・ユナイテッドが候補だと、英国をはじめとする複数メディアが報じている。

 はたして、ベイルはこの夏にどこへ向かうのか。ウェールズの至宝の動向から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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