今季の武藤嘉紀は「きっとゴールを量産できる」と地元メディアが太鼓判! その根拠はどこに?

2019年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブルース新監督は2トップ採用が濃厚

中国でのプレマッチ2連戦では調子の良さを覗かせた武藤。入団2年目、飛躍のシーズンとできるか。(C)Getty Images

 日本代表FW、武藤嘉紀のコンディションが良好だ。
 
 現地7月17~20日にかけて、中国で開催されたプレミアリーグの公式大会『アジアトロフィー』。招待されたのは武藤が所属するニューカッスル・ユナイテッド、ウェストハム・ユナイテッド、ウォルバーハンプトン、そしてマンチェスター・シティの4チームで、ニューカッスルは準決勝でウォルバーハンプトンに敗れ、3位決定戦でウェストハムを1-0で撃破した。
 
 2試合ともに先発を飾り、ウェストハム戦で決勝点を挙げたのが武藤である。34分に右サイドからの低弾道クロスに呼応し、左足ダイレクトで合わせるという技ありゴールをゲット。就任したばかりのスティーブ・ブルース監督がスタンド観戦するなか、大いに存在をアピールした。
 
 入団1年目の昨シーズンは、マンチェスター・ユナイテッド戦での1ゴールで脚光を浴びたものの、出場機会は限定的で、プレミアは17試合・1得点に終わった。ラファエル・ベニテス前監督の信頼は最後まで得られないままだったが、今オフには前線のレギュラーだったサロモン・ロンドン、アジョセ・ペレス、ホセルらが続々と退団。クラブはFWの補強に乗り出してはいるが、武藤の出場機会は明らかに増えそうな気配だ。
 
 そんななか、ニューカッスルの地元メディア『NEWCASTLE TOONS』が武藤に関する特集記事を組んだ。「ブルース政権下でムトウはより多くのゴールを決めるだろう」と題し、以下のように論じている。
 
「ムトウにとって2018-19シーズンは苦々しいものだった。ラファ・ベニテスによって個性を活かされていたとは言い難く、典型的なストライカータイプである彼にとっては酷な役割が多かっただろう。プレミアの水に慣れていないなかで、チャンスメイクを担わされることも少なくなく、ロングボールによるカウンターアタックが主体のチームで輝きを放てなかった」

 
 一方で、ブルース監督が採用する3-5-2では本来の力を発揮するだろうと、同メディアは見ている。
 
「中盤でのパスワークを軸に、ウェストハム戦では流れるような攻撃から多くの決定機を創出した。そのなかで武藤は2トップの一角を担い、自由に前線で動き回りながらもストライカー然と振る舞い、ワンタッチでのゴールも決めてみせたのだ。新監督は司令塔ジョンジョ・シェルビーのパスセンスに大きな期待を寄せており、彼とスピード自慢であるムトウとの相性はいい。シーズンを通して、ゴールを量産するのではないかという期待感がある」
 
 武藤自身、不完全燃焼に終わった昨シーズンからの捲土重来を期しているはずで、中国2連戦では切れのある動きを連発した。リーグ開幕までおよそ3週間。さらに調子を上げて指揮官の信頼を勝ち取り、スタメンの座を確保したいところだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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