札幌、大量5得点で湘南に快勝! 両チームでシュート29本が乱れ飛ぶ打ち合いを制す

2019年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

23本のシュートのうち枠内19本。札幌が決定力を見せつける

共にゴールも明暗分かれる札幌・ジェイと湘南・大野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ20節の北海道コンサドーレ札幌対湘南ベルマーレが20日、札幌厚別公園競技場で行なわれ、5-2でホーム札幌が大量得点で快勝した。
 
 前半立ち上がりは、やや湘南がペースを掴んでいたようにも見えたが、18分、ディフェンスからのロングボールに札幌のDF進藤亮佑がゴール前まで飛び出し、倒れこみながらのヘッドでゴールに押し込み、札幌に待望の先制点が入る。
 
 さらに直後の21分には、白井康介が右サイドを突破してクロスを入れると、ジェイの打点の高いヘッドで追加点が決まった。
 
 2点を先行した札幌は流れを掴んで試合を進めるが、36分にCKから札幌のGKク・ソンユンがファンブル。こぼれたボールを湘南の大野和成が粘ってヘッドでゴールに押し込み1点差に追い上げる。大野にとっては、今季初ゴールとなった。
 
 ゴールが入って動きが良くなった湘南だが、前半終盤にはチャナティップのスルーパスから鈴木武蔵の抜け出しに、フレイレが身体を張って止めイエローカード。決定的な抜け出しにも見え、カードを取り出した主審の手には赤いカードが見えたものの、提示はイエローカードだった。
 
後半立ち上がりは、湘南が積極的にゲームを動かし、決定機も迎えるが、札幌GKク・ソンユンが失点を取り返すようなファインセーブ。そのCKから白井がこぼれ球を拾いカウンターを仕掛けると、今度は札幌が決定機を迎える。しかし、湘南もゴールライン上でDFフレイレ、DF山根視来と決定機を二度もはじき出す。
 
オープンな展開が続くなか、札幌は荒野拓馬がイエローカードを提示され、累積4枚目で次節出場停止に。湘南にゴール正面のフリーキックを献上するも、これもゴールには至らない。
 
 その後、荒野はミスを取り返すかのように果敢にゴール前に詰めてシュートを放ち、ゴールネットを揺らすが、直前にパスを出したジェイがオフサイドポジションでゴールならず。
 
 打ち合いになってきた展開を見て、湘南は新加入のトカチを投入し、ペースを握りたいところだが、再び札幌がゴールを奪う。71分、福森のアーリークロスにジェイが飛び込み、GK秋元と接触しながらも流し込んで、この日2点目。ジェイは負傷でそのままアンデルソン・ロペスと交代となってしまったが、3-1として再び試合の主導権を札幌にもたらした。
 
 その後は前に出る湘南に札幌のカウンターが面白いように決まる。80分にはチャナティップからのパスを冷静にコントロールしたアンデルソン・ロペスがゴール。交代早々に今季9点目を決めた。
 
 意地を見せたい湘南もアーリー気味のクロスから武富がヘッドで狙うも、GKク・ソンユンがビックセーブ。すると、またしても湘南のCKから、札幌がカウンターを発動。この日右サイドで主導権を握っていた札幌・白井が抜け出し、チャナティップのシュートを一度は湘南GK秋元にファインセーブで阻まれるも、弾いたボールをチャナティップが詰めてゴールに押し込んだ。チャナティップの今季2点目で札幌が5ゴール目を奪った。
 
 アディショナルタイムに入り、94分、CKから湘南の野田隆之介にゴールを許したものの、直後にタイムアップ。5-2で久々の快勝となった札幌は、暫定ながらACL出場権も視界に入る6位に浮上した。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【札幌 5-2 湘南 PHOTO】ジェイ2発!福森2アシスト!
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