「トップ昇格も夢ではない」久保建英に待ち構える大きな壁。マドリーの「EU圏外枠」争いを現地紙が特集

2019年07月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

最大のライバルとなるのは?

スター軍団に混じって存在感を見せつけている久保。トップ昇格も現実味を帯びてきたが……。(C)Getty Images

 FC東京からレアル・マドリーに移籍した久保建英は、トップチームに帯同してカナダのモントリオールでのプレシーズンキャンプに参加している。

 カスティージャ(Bチーム)に登録予定ながら、ミニゲームでゴラッソを叩き込むなど堂々たるプレーを披露し、その注目度は日増しに上昇。「トップ昇格も夢ではないのではないか」と、否応なしにファンの期待は高まっている。

 だが、久保にとっては越えなければならない大きな壁がある。ラ・リーガ1部では、EUのパスポートを持たない「EU圏外選手」の登録が、3人までと決まっているのだ。

 スペイン紙『AS』が7月17日付けで報じたところによると、まだ18歳の久保は、カスティージャに軸足を置きながら、必要に応じてトップチームの試合に出場するという形であれば、「EU圏外枠」に関係なく、トップでもプレーできるという。昨シーズンのヴィニシウス・ジュニオールのようなケースだ。

 しかし、正式にトップチームに昇格する場合は、この「枠」が障壁となる。現在、マドリーの「EU圏外枠」は、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデがEUパスポートを取得する見込みで、いずれもブラジル人のヴィニシウス、エデル・ミリタン、ロドリゴで埋められる予定だという。
 
 ただ、久保と同様に今夏に加わったロドリゴがカスティージャでのプレーとなるか、レンタルに出されれば、日本の俊英にその枠が回ってくる可能性がある、と記事は綴っている。

 つまり、同い年のアタッカーであるロドリゴが、トップチーム入りを果たすうえで最大のライバルとなるわけだ。

 ただでさえ厚いトップ昇格の壁が、EUパスポートを持たない久保にとってはさらに高いハードルとなる。もっとも、そもそも最初の1年はカスティージャでのプレーが前提だった久保に、こういった話題が出ること自体、注目度が上がっている証拠とも言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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