【湘南】利き足とは“逆足”で逆転弾! 杉岡大暉が「練習していた“狙い通り”の一発」

2019年07月15日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

杉岡の今季初ゴールが決勝点に!

後半9分間の猛攻で湘南が3得点。2得点目は74分、杉岡大暉の“右足”シュートだった。写真:徳原隆元

 J1リーグ19節、神戸との一戦。1点ビハインドで折り返した湘南は、69分に山﨑凌吾が押し込み同点に追いつくと、74分に杉岡大暉の鮮やかなループシュートで逆転。さらに78分にフレイレがヘディングシュートを決め、わずか9分のうちにスコアをひっくり返し、前回対戦で1‐4と大敗した相手に見事な勝利を収めた。
 
 勝ち越し弾となったのは、日本代表DF杉岡の今季初ゴールだった。
 
 右サイド鈴木冬一からのクロスを相手DFに対応されるも杉岡が競り勝ち、エリア内左から放たれた内側に巻くような右足シュートはきれいな弧を描き、ゴール右隅に収まる。
「本当は(鈴木冬のクロスが)もうひと山越えてきれいに自分のところに来たらというイメージをしていたんですけど……いいところにこぼれてきたので、思い切って狙ってみよう」と、利き足とは"逆"の右足ながら躊躇なくシュートを選択したという。
 
「練習してたので」と話す杉岡は、「(利き足の)左足を警戒される部分が多いなかで、一発ああいう(右足での)ゴールを決めたかったですし、あれを見せたことによって今後相手の対応も変わってくることもあると思うので、"狙い通り"と言っておきたいですね」「(練習でここまでいいシュートは打てなかったが)練習してなかったら打てなかったと思うので、練習していてよかったと思います」と、日頃から思い描いていたゴールだったことを明かし、自身の今季初得点に嬉しそうな表情を浮かべた。
 
 先のコパ・アメリカでA代表デビューを果たした杉岡は、世界レベルの高さを身をもって体感し、攻守にわたるプレー予測や判断の早さ、強度について「その基準の中で常にやっていかなければ」とこれまで以上に大きく意識が変わったと言う。

  また、大会を経て自分の成長を感じているという杉岡に、曺貴裁監督も「杉岡はコパに行って良くなりましたよ。寄りが早くなりました、全然。やっぱり百聞は一見に如かずですね」と賛辞を贈る。
 
 A代表での経験と今節のゴールでさらに自信をつけた杉岡が、今後どんな活躍を見せてくれるのか期待したい。
 
取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
 
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