「35歳のこの男は、全く意欲を失っていない」
プレシーズンマッチでは4バックのCB、アンカーをこなした長谷部。 (C) Getty Images
フランクフルトに所属する35歳の長谷部誠へのドイツでの評価は衰えるところを知らない。フ地元紙『hessenschau』は、スイスで行なわれているプレシーズン合宿に参加中の長谷部にインタビューを行なった様子を報じている。
フランクフルトは、昨季に点取り屋として活躍したルカ・ヨビッチを失い、前線で躍動していたアンテ・レビッチらの移籍も囁かれ、チームとして新たな方向性を模索している不安定な状態だ。そんななかでも、「ハセベの軸はブレることなく、意欲的な姿勢は衰えない」とベテランの存在感を称えている。
「35歳になったプレーヤーは、通常は引退を視野に入れたキャリアを描く。これまでの積み重ねの見返りに、パフォーマンスをカネで高く評価してくれる国へ場所を移し、楽しくキャリアを終わらせる選手は少なくない。だが、長谷部にとってその選択肢は存在しない。この男は全く意欲を失うことなく、新シーズンに向け、胸の中で熱いものを燃やしている」
フランクフルトは、昨季に点取り屋として活躍したルカ・ヨビッチを失い、前線で躍動していたアンテ・レビッチらの移籍も囁かれ、チームとして新たな方向性を模索している不安定な状態だ。そんななかでも、「ハセベの軸はブレることなく、意欲的な姿勢は衰えない」とベテランの存在感を称えている。
「35歳になったプレーヤーは、通常は引退を視野に入れたキャリアを描く。これまでの積み重ねの見返りに、パフォーマンスをカネで高く評価してくれる国へ場所を移し、楽しくキャリアを終わらせる選手は少なくない。だが、長谷部にとってその選択肢は存在しない。この男は全く意欲を失うことなく、新シーズンに向け、胸の中で熱いものを燃やしている」
また、同紙はブレーメンで40歳を迎えてもなお現役ブンデスリーガ―であるレジェンド、クラウディオ・ピサーロの姿を重ね、賞賛している。
「35歳になってなお、『可能な限りプレーを続けたい』と話すディフェンスのオールラウンダーがいつキャリアに終止符を打つのか、誰も予想できないだろう。ピサーロのように40歳までブンデスでプレーするという可能性も、本人は否定しなかった。そして昨シーズン、あと一歩のところで叶わなかったチャンピオンズ・リーグでプレーするという夢を諦めていないのだ。『我々には必ず実現できる』という哲学こそが、フットボールに決して飽きることのない、長谷部がたどり着いた最高の結論である」
同紙はさらに長谷部の哲学はドイツ首相のアンゲラ・メルケルにも通じるものであるとも綴っている。ブンデスのレジェンド、そして同国首相をも彷彿とさせる存在としてピッチ内外でリーダーシップを発揮するベテランは、来季も現地で注目を集めそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部