「名手がいれば流れ星もいた…」伊メディアがセリエAを彩った10人の“ジャポネーゼ”を特集!

2019年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

中田は「いまでもイタリアでもっとも有名な日本人」

左から長友、本田、中田、中村、そしてボローニャ入団が取り沙汰される冨安。20歳のCBはセリエAを彩った偉大な“系譜”に名を連ねるか。(C)Getty Images,SOCCER DIGEST,STVV

 いよいよセリエA・ボローニャへの移籍が目前に迫る、シント=トロイデンの日本代表DF冨安健洋。入団が実現すれば、11番目の日本人セリエAプレーヤーが誕生する。
 
 冨安の移籍報道を受けて、これまでにセリエAで活躍した"ジョポネーゼ"を特集したのが、イタリアの全国スポーツ紙『Gazzetta Dello Sport』の派生メディア『il posticipo』だ。「名手がいれば流れ星もいた。イタリアで足跡を残した日本人選手たちの物語」と題して取り上げたのは、以下の10人である。
 
三浦知良(ジェノア在籍/1994-95)
中田英寿(ペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ在籍/1998~2006)
名波 浩(ヴェネツィア在籍/1999-2000)
中村俊輔(レッジーナ在籍/2002~05)
柳沢 敦(サンプドリア、メッシーナ在籍/2003~06)
小笠原満男(メッシーナ在籍/2006-07)
大黒将志(トリノ在籍/2006~08)
森本貴幸(カターニャ、ノバーラ在籍/2007~13)
長友佑都(チェゼーナ、インテル在籍/2010~18)
本田圭佑(ミラン在籍/2014~17)
 
 同メディアは「日本の最新ヤングタレント、タケヒロ・トミヤスのボローニャ入団決定がまもなくだ。日本からはこれまでに10人の選手がセリエAに挑み、ゴールキーパーがいればちょうどチームを作れることになる。偉大な名手がいれば、流れ星のようにあっという間に去った者まで、さまざまな選手がプレーした」と記し、個別の寸評を展開している。

 
 Jリーグ発足以後で初の欧州トップリーグプレーヤーとなったのが、キングカズこと三浦だ。同メディアは「まさに日本のアイコンで、彼の功績を抜きにして現在の日本フットボールは語れないだろう」と持ち上げ、「セリエAではジェノア・ダービーでゴールを決めるなど名場面もあったが、活躍したとは言い難い。それでも日本とイタリアの架け橋となり、後進に道を開いた意義は大きい」と称えた。
 
 フランス・ワールドカップ後にペルージャに入団し、鮮烈なデビューを飾ったのが中田。ローマではスクデットを獲得し、セリエAでは通算で182試合に出場して24得点を挙げた。「いまでもイタリアでもっとも有名な日本人だろう。機動性能に秀でたMFはローマに栄光をもたらし、パルマでもコッパ・イタリア優勝に貢献するなど、インパクトを与え続けた」と評している。

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