12年ぶりの南米制覇に貢献したセレソンFW、決勝弾を曾祖母に捧げるも「クソッ! 名前を忘れた」とまさかの一言

2019年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

リポーターも驚いたまさかのセリフ

殊勝な活躍ぶりでセレソンをコパ・アメリカ制覇に導いたリシャルリソンのインタビューの模様が話題を呼んでいる。 (C) Getty Images

 セレソンの若き点取り屋のお茶目な一面が話題を呼んでいる。

 現地時間7月7日に行なわれたコパ・アメリカの決勝でペルー代表を3-1と撃破したブラジル代表は、2007年のベネズエラ大会以来となる通算9度目の南米制覇を成し遂げた。

 ホスト国としての威信を存分に見せつけての戴冠を果たしたブラジル。その勝利に小さくない貢献をしたのは、リシャルリソンだ。

 今大会期間中におたふく風邪に見舞われる災難に遭ったリシャルリソンだが、何とか決勝までにリカバー。迎えた大一番では、75分からピッチに立つと、90分に趨勢を定めるチーム3点目のPKを決めてみせた。

 そんなリシャルリソンに関して、話題を呼んでいるのは、試合後に行なわれた地元メディア『Spor TV』のフラッシュインタビューでの一コマだ。

 殊勲のヒーローとして、堂々と取材に応じていたリシャルリソンは、「今日のゴールは、ひいおばあちゃんに捧げたいね」とコメント。それに対してリポーターから「その人の名前はなんと言うのですか?」と返された22歳のストライカーは、少し間を開けてから思わぬ言葉を口にしたのだ。

「えーっと……。クソッ! 忘れちゃったよ(笑)。ごめん。今は色んな感情が溢れているんだ」

 この予想外のセリフにリポーターも苦笑いを浮かべながら「大事なのは彼女への愛だよね!」とフォロー。それにリシャルリソンも「そうだね(笑)」と返して、次のように続けた。

「大事なのは彼女のためにゴールを決めたってことさ。僕はゴールをしたら87歳になる曾祖母に捧げるつもりだったんだ。だから彼女にはキスを送るよ。ずっと前に曾祖父を亡くしていたからね。それから家族とエスピリトサント(出身地)のみんなにもキスを送りたいよ」

 ちなみにインタビューを終えた後、リシャルリソンは、「思い出したよ。ドナ・ジュニータだ!」とリポーターのもとに笑顔で舞い戻ってきている。

 常にピッチ上で激しいバトルを繰り広げているセレソン戦士の何とも愛くるしい一面だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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