「ダイチに注目している」指揮官が鎌田大地の成長を高評価。今季はフランクフルトでプレーか?

2019年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「とてもいい時間を過ごした」

18-19シーズンはベルギーで得点を量産し、日本代表にも選出された鎌田。果たして、ドイツで躍動できるか。 (C) Getty Images

 18-19シーズン、ベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)に1年の期限付き移籍で加入していた鎌田大地。公式戦36試合に出場し、16ゴール・9アシストという記録を残したが、現在は保有元のフランクフルトに戻っている。

 19-20シーズンに備え、フランクフルトは現在、事前合宿を行なっている。同クラブの主力である長谷部誠とともに鎌田もこれに参加。鎌田は練習試合(ホムブルク戦)で2ゴールをあげるなど、好調ぶりをアピールし、指揮官アディ・ヒュッターもその活躍ぶりに目を置いているようだ。

 現地紙『mittelhessen』電子版は、ヒュッターが「6回のトレーニングセッションを終えて、ダイチ・カマダは指揮官に一目置かれているようだ」とコメントしたと報じた。

「ヒュッターは取材に対し、『私は、ダイチに注目している。彼は昨シーズンから変化し、安定し、自信を持っている。見違えたよ。ベルギーで良いシーズンを過ごし、いい成績を残した』と高く評価した。カマダは練習試合でレアル・マドリーに移籍したルカ・ヨビッチが欠けたチームに参加し、指揮官はその様子を見守った。レンタルでの"武者修行"は彼のパフォーマンスの迫力を増す効果があったといえるだろう」

 今季のフランクフルトは、アタッカー不足が予見されている。昨季にすでに移籍済のヨビッチと強力な攻撃を展開した前線の駒、アンテ・レビッチ、そしてセバスティアン・アレの去就が不透明な状況だからだ。

 レビッチには、セリエAのインテル、ラ・リーガのアトレティコ・マドリーなどが関心を寄せているとの報道があり、移籍が濃厚。アレは、残留する可能性もあるようだが、他クラブから獲得オファーがあったことは事実のようで、確実に残ると決まっているわけではない。

 そのため、現地でも再びレンタルに出されるのではという見方が有力だったが、アタッカー不足を避けるため、鎌田がフランクフルトに残留する可能性も残っている。

 もしかしたら、今季は長谷部とともにブンデスリーガで躍動する鎌田の姿が見られるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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