「福田さんを抜けて嬉しい」浦和の興梠慎三がクラブレジェンド超えの一発で仙台に1-0勝利!

2019年07月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

浦和は対仙台の無敗記録も更新

【浦和1-0仙台】前半42分、先制点を奪いポーズを決める興梠。写真:サッカーダイジェスト

[J1リーグ18節]浦和1-0仙台/7月6日(土)/埼スタ
 
 J1・18節の浦和対仙台が7月6日、埼玉スタジアム2002で行なわれ、1-0で勝利を収めた浦和がホーム埼スタでの対仙台戦無敗記録を更新した。
 
 ホーム浦和はACLを挟んだ連戦のラストゲーム。仙台キラーの興梠慎三は、浦和でのJ1通算得点を91として、レジェンド福田正博氏の最多記録に並び、この試合での記録更新を狙った。
 
 対する仙台は、移籍の決まったシュミット・ダニエル、前節の札幌戦でもゴールを決めているCBに入ったS・マテの守備陣が興梠の記録更新を阻止できるのか、注目された。
 
 前半はGK西川周作の華麗なフェイントで石原直樹を交わしチャンスを作ると、対する仙台GKのシュミットも岩波拓也の強烈ヘッドを難なくキャッチするなど日本代表GK同士の見せ場も作る。
 
 そんな中、混戦での競り合いから浦和のエヴェルトンが負傷・脱臼で交代。18分に、エヴェルトンに替えファブリシオが入る。
 
 まだ埼スタで浦和に勝てていない仙台は守備的な試合運びの中からも、効果的なカウンターも見せ、ポゼッションで上回る浦和に決定的なチャンスを作らせない。膠着した試合展開に持ち込むことに成功していた。
 
 ここ最近はクリーンシートのない浦和。ここ5試合ノーゴールでは終わっていない仙台というチーム事情もあってか嫌な空気が立ち込める。
 
 そんな空気を一蹴したのが、仙台キラー興梠の42分のゴールだった。
 武藤の華麗なターンからのラストパスを受けた興梠は、シュミットの頭を越えるループシュートで先制。興梠は仙台戦7シーズン連続得点。クラブレジェンドの福田正博の91得点を抜き記録を更新した。
 
 前半は浦和の1点リードで終了となった。
後半立ち上がり、ビハインドの仙台が積極的に前に出る。失点のシーン以外には思惑通りのプレーができていたものの、次第に仙台のファウルが増えていく中、椎橋にこの日2枚目のイエローカードが提示され退場に。ひとり減った仙台は、FW石原に代えて富田晋伍を投入して建て直しを図る。
 
仙台はひとり少ないながらも最終ラインを高く保ち、前から果敢にプレスをかける、気持ちの入ったプレーを見せる。パス交換からペナルティエリア近くでFKを獲得するなど見せ場も作るが、次第に浦和の巧みなゲーム運びで流れを掴みきれなくなる。
 
 厳しい展開になってきた仙台は、焦れたシマオ・マテがファウル後に審判に詰め寄り不用意なイエローカードをもらってしまう。一方の浦和も終盤はチャンスらしいチャンスはなかったものの、1対0のまま試合を終わらせた。
 
 試合後のヒーローインタビューで興梠は、「福田さんを抜いたということで非常に嬉しく思います。試合を通して常に相手と駆け引きしていて、そんな中で武藤が良い形で反転してくれた。本当にチームメートに助けられた」「最後は冷静にシュートを打てた」「この1点でチームが勝てたことを非常に嬉しく思います」とし、ゴールシーンを振り返り、「足がもつれる場面もあったが、チームメートがあそこまでボールを繋いでくれたので、決めるのが自分の仕事なので、キッチリ決めれて良かったと思います」と、自身の決勝弾を喜んだ。
 
 そして最後には「こうやって自分が活躍できるのもサポーターのおかげだと思います。本当にありがとうございます」とスタンドへ向けて感謝の意を示し、大きな興梠コールが鳴り響いた。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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