香川真司が中高生時代を過ごした宮城で自主トレを公開! 前夜に「バレないように」お忍びで訪れたのは…。

2019年07月05日 小林健志

「いろんな思いがあるなか、30歳を越えて僕自身新たなスタートだと思いました」

中高生時代を過ごした宮城で自主トレを行なった香川。原点に立ち返って新シーズンに挑む。写真:小林健志

 ドイツのボルシア・ドルトムントからの期限付き移籍で、昨シーズン後半戦をトルコのベジクタシュでプレーした香川真司が7月4日、中学・高校時代に所属したFCみやぎバルセロナのある宮城県にて新シーズンに向けての自主トレーニングを報道陣・サッカーファンに公開した。

 
 15時過ぎ宮城県利府町のみやぎ生協めぐみ野サッカー場に姿を現わした香川は、宮城県サッカー協会の協力で、地元利府高の選手を練習パートナーに招き、約1時間半のトレーニングを行なった。軽いランニングから始まり、パス・コントロール、アジリティや体幹トレーニングを行ない、最後はシュート練習で締めくくった。真剣な表情で一つひとつのトレーニングに取り組みつつも、合間合間にリラックスした表情や笑顔が見られた。
 
 今回、宮城県でトレーニングを行なった経緯は「いろんな思いがあるなか、30歳を越えて僕自身新たなスタートだと思いました。プロになるために長く濃い時間を過ごした宮城でトレーニングをして、また新シーズンを始めたいと思いました」と初心に返る思いもあったようだ。練習会場となったみやぎ生協めぐみ野サッカー場は「中高の時、よく試合や練習をしました。ここで行なわれたカメイカップ(現在はU-15年代の大会だが、当時は高校生も参加しての東北6県選抜対抗形式のユースサッカー大会)で優勝したことも鮮明に覚えています。風景や匂いが懐かしいと感じます」とFCみやぎ時代にこのグラウンドでプレーしたさまざまな思い出を振り返っていた。
 
 トレーニング以外で、宮城のどんな場所を訪れたか問われると「昨夜ユアスタに行って、自分でチケットを買って、こっそりバレないようにベガルタ仙台の試合を見ていました」と、前日の夜に行われた天皇杯の仙台対FC大阪戦をお忍びで観戦したことを明かした。
 
「いつも宮城に帰ると原点を振り返ってパワーをもらっています。ここに帰って来ていろんな人とふれ合ったことを力に変えて、宮城、東北でお世話になって応援してくれている人がたくさんいますので、期待に応えられるようサッカーを通じて良いものを見せたいです」という香川。まだ新シーズンはどこでプレーするかは決まっていないが、懐かしい宮城でパワーを得て、決意を新たにしていた。
 
取材・文●小林健志(フリーライター)
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