現地時間７月４日、ユベントスは、元イタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォンと2020年６月30日までの１年契約を結んだことを正式に発表した。

　昨夏に01年から17年に渡ってプレーしたユベントスを退団し、パリ・サンジェルマンに移籍したカリスマ守護神が、２シーズンぶりに復帰することになった。なお、パリSGとは契約切れになっていたため、移籍金は発生していない。

　イタリア・メディア『Sky Sport』によると、現在41歳となったブッフォンは、ミラノにあるユーベのグッズショップで入団発表会見に臨み、次のようにコメントした。

「ユーベには明確なヒエラルキーがあり、シュチェスニーという優秀なゴールキーパーがいる。ただ機会があれば、いつでも手を貸す準備ができている」

　また、同僚となるクリスチアーノ・ロナウドや新監督のマウリツィオ・サッリについては、こう語っている。

「クリスチアーノとプレーができるのは素晴らしいことだよ。昨シーズンは、パリ・サンジェルマンでネイマールやエムバペのようなトッププレーヤーとピッチに立つ機会があった。そしていま、ユーベのおかげで、クリスチアーノとプレーできる。最高のプレゼントだね」
 

　古巣のパルマへの復帰なども取り沙汰されていたが、ユーベに戻ったことで自身がまだ成し遂げていないチャンピオンズ・リーグ優勝の可能性も現実味を帯びてきた。

「チャンピオンズ・リーグのことだけを考えてシーズンに臨めば、それが失敗の始まりになる。もちろん、最も切望されているトロフィーだけど、決勝まで10か月も大事なシーズンがあるんだ」

　背番号は退団するまでユーベでつけていた１番ではなく、77番に決まったブッフォン。再スタートを切った大ベテランが、ユーベにとっても悲願である欧州制覇を成し遂げられるか。その挑戦に大きな注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部