ローマのイタリア代表FWが中国からの「60億円オファー」を受諾か。移籍へのハードルは?

2019年07月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

一度は拒否したものの…

昨シーズンはセリエAでチームトップの11ゴールを叩き出したエル・シャーラウィ。退団となればローマにとって小さくない痛手だ。(C)Getty Images

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は7月3日、ステファン・エル・シャーラウィが上海申花からの新たなオファーに「イエス」と答えたと報じた。

 年俸250万ユーロ(約3億1250万円)のローマとの現行契約が残り1年となったエル・シャーラウィは先週、上海申花からのオファーを蹴ったと報じられた。3年総額4000万ユーロ(約50億円)とも言われる条件にも、首を縦に振らなかったようだ。

 イタリア紙『Repubblica』は、エル・シャーラウィが「ヨーロッパを離れるつもりはない。まだ、最も重要なサッカーでプレーしたいと望んでいるんだ」と話したと伝えていた。

「27歳にもなっていないのに、こんなドラスティックな選択をするのは早すぎる」

 しかし、それから1週間としないうちに、上海申花は再びエル・シャーラウィの心を揺さぶった。Sky Sportによると、今度は年俸1600万ユーロ(約20億円)の3年契約を提示したのだ。すると、前回と違う回答が得られたという。
 
 ただ、エル・シャーラウィが中国に向かうには、上海申花とローマが合意する必要がある。記事によれば、2000万ユーロ(約25億円)を要求するローマに対し、上海申花が提示したのは1000万ユーロ(約12億5000万円)。開きが大きいだけに、今後の交渉次第となる。

 プロである以上、3年間で60億円を超えるメガオファーに魅力を感じるのは当然だ。一方で、母国イタリアから遠く離れた中国に移籍すれば、来年のEURO開催を控えるなかで、イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督の"レーダー"から外れる恐れもある。

 ジェノアでセリエAデビューしてから10年が過ぎたエル・シャーラウィ。ミランやローマといったビッグクラブでプレーしてきた"ファラオーネ"(エル・シャーラウィの愛称)の新天地は、中国となるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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