「完全に“消す”ことはできないが……」大一番を前にブラジルがメッシ対策を明かす【コパ・アメリカ準決勝】

2019年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「遅らせることはできる」

準決勝で相まみえるアルゼンチンのリオネル・スカローニ監督(左)とブラジルのチッチ監督(右)。軍配が上がるのは? (C) Getty Images

 ブラジルで開催されているコパ・アメリカ(南米選手権)は、現地時間7月2日に準決勝の1試合目が行なわれ、アルゼンチンと開催国ブラジルの両雄が激突する。

 ブラジル側の前日会見にはチッチ監督とチアゴ・シウバが出席し、大一番に向けた意気込みを語った。英公共放送『BBC』などの海外メディアが報じている。

 ふたりはともに、「やはり警戒すべきはリオネル・メッシだ」と語り、T・シウバは次のようにコメントしたようだ。

「誰もが知っているように、メッシは世界一のプレーヤーだ。僕らは間違いなく彼をマークし、ボールを持った時にはよりいっそう注意を払わなければならない。試合中に歩いていることもあるけど、反撃のために必要なスペースを常に探しているんだ。フィールド上で再び対戦できるのは、とてもうれしい。だが、僕らは彼にブレーキをかけるために努力する。そして、タイトルを獲りたい」

 また、チッチ監督も「アルゼンチンはメッシや(セルヒオ・)アグエロといった個の力に頼っていると思われがちだが、チームとしても成熟している。我々もメッシの力を完全に消すことはできないが、遅らせることはできる。それがチームワークだ」と対策を明かした。

 一方のアルゼンチンはリオネル・スカローニ監督が出席。母国メディア『MUNDO ALBICELESTE』がその様子を伝えた。

 41歳の青年指揮官は、「アグエロを先発メンバーに入れるつもりだ」と明言。さらに、こう続けている。

「ご存じの通り、ブラジルは優勝候補で、彼らはホームで戦うことができる。だが、サポーターの応援はある意味、プレッシャーにもなりうる。我々は挑戦者の立場だ。だが、負けるつもりはない。全員がトロフィー獲得を望んでいる」

 準決勝の会場となるミネイロンは、5年前のブラジル・ワールドカップのセミファイナルが行われたスタジアム。そう、ブラジルがドイツに1-7と歴史的大敗を喫した"因縁の地"だ。

 再びドラマが起こるのかーー。南米の強豪同士が激突する大一番に、世界中のメディアも注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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