「礼儀知らず」「みんなやってる」アメリカ女子代表のスパイ疑惑でイングランド陣営との舌戦が勃発!

2019年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アメリカ代表は傲慢」という指摘も

W杯準決勝で相まみえるイングランド代表のネビル監督(左)とアメリカ代表のエリス監督(右)。チームをファイナルに導くのは?(C)Getty Images

 女子ワールドカップは7月3日(現地時間)からいよいよ準決勝が始まる。ファイナルの座を懸けて争う最初の2チームは、イングランドとアメリカだ。

 大一番を前に、両国の間でスパイ騒動が勃発した。英紙『Guardian』によると、6月30日朝、アメリカ代表の関係者2名が、イングランドが滞在しているホテルを視察していたことが分かったという。イングランド代表チームは練習に出かけていた。

 ホテルのスタッフに案内された2名は、アメリカ代表の公式ウェアを着用していなかったとのこと。Guardian紙は、イングランド・サッカー協会が激怒しており、大会で勝ち残っている他チームのホテルを調べることなどあり得ないと主張している。

 アメリカ代表のジル・エリス監督は、7月7日のファイナルに備え、拠点となり得るホテルを視察していただけと主張。「みんなやっていることだと思う」、「事前に計画しなければいけない」と、問題視することではないと断じた。

 また、「決勝進出を前提とした視察行為は傲慢」との声にも、エリス監督は「我々とは関係ない。スタッフが計画・準備している」と否定した。

「自信を持つのは大事なこと。私たちは傲慢じゃない。すべて勝ち取らなければならないことも、厳しい相手だということも分かっている」
 
 一方で、イングランドのフィル・ネビル監督は「自分のチームにそういうことをしてほしくない。イングランドはそういうことをしない。私は自分たちのホテルに満足している」と、アメリカを批判した。

 そのうえで、ネビル監督は「試合には全く影響ないはずだ。正直、私は面白いと思ったよ」と、2日後の大一番に向けて集中をそがれることはないと強調している。

「『彼らは何をしているんだ?』と思っただけさ。礼儀がなってない。自分たちの組織にはしてほしくないことだね」

 試合前に思わぬ形で緊張が生じた両国のバトルは、どちらに軍配が上がるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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