「チリはコパ・アメリカを連覇していない!」南米サッカー連盟が驚きの公式見解を発表。その理由は?

2019年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「センテナリオは唯一の大会だから…」

これまでコパ・アメリカ連覇が“疑われてきた”チリ代表。その問題に終止符が打たれた。 (C) Getty Images

 かねてから議論されてきた問題に決着が付いた。

 現地時間6月27日、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、コパ・アメリカを連覇しているとされてきたチリの優勝に関して、「連覇はしていない」という公式見解を示した。

 母国で開かれた2015年大会、その翌年に100周年を記念して開かれたコパ・アメリカ・センテナリオを制していたチリ。しかし、大会連覇をしているのかどうかは一部で議論の対象となってきた。

 というのも、開催年と優勝国を明記したプレートが貼りつけられている優勝トロフィーの最新の年号は「CHILE 2015」となっており、センテナリオ(2016)のプレートは貼られていない。その一方で、CONMEBOLやコパ・アメリカの公式サイトでは、2016年のセンテナリオが「第45回大会」、現在ブラジルで開催されている今大会が「第46回大会」として扱われているのだ。

 この問題についてチリの日刊紙『El Mercurio』がCONMEBOLに回答を求めた結果、次のようなアンサーが返ってきたという。

「今回のコパ・アメリカは通常大会だが、北米で開催された2016年の大会は記念大会である。したがって、チリが獲得したコパ・アメリカのタイトルは2015年のみとなる。このトーナメントは4年ごとに開催される通常の大会だった」

 さらにCONMEBOLは、同紙に対して以下のように断じている。

「センテナリオは唯一の大会であり、チリはオリジナルのトロフィーを受け取っていることになっている。他の大会では、優勝チームはレプリカのトロフィーを授与している。つまり、チリはコパ・アメリカ2連覇を達成したとは言えない。連続して2つのタイトルを獲得してはいるが、同じトロフィーではない。チリはコパ・アメリカで連覇を達成したチームではない」

 コパ・アメリカで"連覇"に臨むチリは、現地時間6月28日に優勝候補コロンビアとの準々決勝を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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